がんの在宅療養 地域におけるがん患者の緩和ケアと療養支援情報 普及と活用プロジェクトfacebook

お役立ち情報 8-3.在宅支援チームを構成する職種と相談窓口

8-3-1.在宅支援チームを構成する職種

在宅療養中の患者さんと家族を支える在宅支援チームは多様なメンバーで構成されています。各職種がそれぞれの専門性を発揮すると同時に連携し、その方らしい穏やかで自然な最期が迎えられるようサポートします。
在宅医
(在宅療養支援診療所などの医師)
定期的にご自宅を訪問し、急変などの緊急時には電話や往診で対応します。また、がんの専門的な治療を行った病院の担当医と連携し、必要に応じて再入院などの手配を行います。
がんの治療を行った
病院の担当医
治療や身体の状態に異変があったときなどに、在宅医と連携して対応します。
歯科医・歯科衛生士 歯や口のケア、合わなくなった義歯の調整、虫歯の治療などの相談に対応します。
訪問看護師
(訪問看護ステーションの看護師)
在宅支援スタッフの要として、在宅医やケアマネジャー、ホームヘルパーなどと連携して、病状の確認、医療処置や医療相談、療養の世話などを行います。緊急時の対応とともに、患者さんと家族の心身のケアにあたり、介護指導も行うことで家族ケアの中心の役割を担っています。
保険薬局の薬剤師 薬の説明をしたり、使用法や副作用に関する相談に対応したりします。在宅支援チームの薬剤師は、自宅まで薬を届け、服薬指導を行うとともに、患者さんの服薬状況をチェックし、場合によっては在宅医に処方変更の提案なども行います。日本在宅薬学会による「在宅療養支援認定薬剤師」の認定を受けた薬剤師も活躍しています。
管理栄養士
(在宅訪問管理栄養士)
食事や栄養に関するさまざまな相談に対応します。日本栄養士会・日本在宅栄養管理学会による「在宅訪問管理栄養士」の認定を受けた管理栄養士も活躍しています。
理学療法士・作業療法士 日常生活を送るうえでの基本的な動作の回復や、機能低下の予防を図ります。また、痛みを和らげる体位の保ち方や、介護する側・される側にとって負担の少ない体位交換や移動の方法を指導します。
ケアマネジャー 介護保険を利用する場合に、在宅療養でどのような支援を受けられるか、患者さんや家族と一緒にサービス計画書(ケアプラン)を作成します。介護支援専門員とも呼ばれています。
ホームヘルパー 患者さんの自宅を訪問し、日常生活の介護や買い物、掃除などの援助を行います。訪問介護員とも呼ばれています。
福祉用具専門相談員 患者さんの体の状況や家庭の環境に合った福祉用具を、患者さんや家族が選ぶのを援助し、福祉用具についてのさまざまな相談に対応します。

8-3-2.在宅療養の相談窓口

在宅療養に関するおもな相談窓口です。
地域包括支援センター 在宅療養に関するさまざまな制度の利用や福祉の相談に対応しています。各市区町村が公的に設置している施設です。
がん相談支援センター がん診療連携拠点病院のなかにあり、がんの治療と療養についてのあらゆる相談に応じています。在宅療養に関することも相談可能です。
市区町村の窓口 医療や介護に関する助成制度の申請や相談などに応じています。

掲載日:2024年06月20日
アンケートにご協力ください
「がんの在宅療養」ウェブサイトについて、あなたのご意見・ご感想をお寄せください。
アンケートページへアンケートページへ