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「ハッピーバースデイ 3.11」プロジェクト

「ハッピーバースデイ 3.11」プロジェクト のご紹介

「ハッピーバースデイ 3.11」は日本ユニセフが企画したプロジェクトであり,震災当日のまさに3月11日に生まれた赤ちゃんたちを訪ねて写真を撮り,その記録を残そうというものです.これはわれわれの再生の希望の象徴となるのではないかと考え協力することにいたしました.

 

 (1) 「ハッピーバースデイ 3.11」プロジェクトの始まり

昨年の7月21日,電通の並河進さんとCamp KAZの齋藤雅隆さんという方が,日本ユニセフ協会の紹介で病院を訪ねてきました.東日本大震災における子どもたちの支援活動のひとつとして,3月11日に生まれた赤ちゃんの「写真」と「物語」を記録するプロジェクトを行いたいので協力してほしいという依頼でした.われわれもその主旨に多いに賛同し,3月11日に当院でお産をされたご両親を初めとした何人かにお声がけをいたしました.

多くの命が失われたその日に,被災地で生まれた新しい命もありました.そのひとりひとりが大きなドラマをもっています.当院で生まれたおふたりの赤ちゃんも,出生直後に予定されていた手術が延期になったり,寒い病室で余震に耐えていたりといろいろなことがありました.

 

 (2) 写真展「ハッピーバースデイ 3.11」の東京開催

‎10月14日(金)より東京・六本木の富士フィルムフォトサロンで,「ハッピーバースデイ3.11」と題した写真展が行われました.わたしも10月16日(日)に見に行きましたが,そのとき特に許可をいただいて写真展の光景を撮影してきました.

「ハッピーバースデイ 3.11〜その瞳に、これから、どんな風景をうつしてあげられるだろう〜」(日本ユニセフ企画,小林紀晴撮影)

富士フイルムフォトサロン ミニギャラリー,2011年10月14日(金)〜10月27日(木)

あの日,被災地で誕生した11人の赤ちゃんたちです.ふつうの家族ポートレイトに過ぎないはずなのに,なぜ一枚一枚がこんなに感動的なのか,本当に不思議な気がいたします.赤ちゃんとお母さんとお父さん,そして家族のストーリーがすべて実名で記されていました.写真でみるように狭いスペースでの展示ですが,それでも長く記憶に残るだろう写真展となりました.

赤ちゃんたちはわたしたちの社会の希望であり,未来そのものです.ぜひとも多くのひとたちに,特に被災した地元のひとたちに見ていただきたいと思い,宮城県立こども病院での写真展を開催を考えました.

さらに10月19日発売の週刊文春で,小林紀晴撮影「ハッピーバースデイ3.11」の写真が全国に紹介されました.当院で生まれたふたりの赤ちゃんの写真を下にご紹介させていただきます.

 

 (3) 動画「ハッピーバースデイ 3.11」

そしてこのプロジェクトから感動的な動画が生まれました.Yaeさんのやさしい歌声とともに11人の赤ちゃんが出てきます.3分足らずの動画ですのでぜひとも一度ご覧になってください.

/2011年3月11日 /失われたもの だけじゃない. /2011年3月11日 /それでも 花は咲いた. /2011年3月11日 /なにも知らずに 生まれてきてくれた. /ハッピーバースデイ 3.11 /これからを生きる君たちに,なにを贈れるのだろう.

「ハッピーバースデイ3.11 Full Ver.」

‎2011年3月11日,多くの命が失われたその日,被災地で生まれた新たな命.この子どもたちに「生まれてきてくれてありがとう」という気持ちをこめて,そして,子どもたちの瞳に映る未来を思いながら,日本のこれからを考えていきたいというメッセージをこめた映像.

9月11日にfacebookにこの動画を初めて紹介したときはわずか200再生だったのですが,本日(12月31日)確認したところ,再生回数がなんと75,710回でした!!! もちろんわれわれの力だけではないのでしょうが,それでもみなさまに心からお礼を申し上げます.本当にありがとうございました.

最近,「ハッピーバースデイ 3.11」の英語版動画もできました.外国の友人たちにもどんどんシェアしていただければ幸いです.

Happy Birthday 3.11 -English Ver.-

Tohoku earthquake and tsunami killed more than twenty thousands lives on March 11. But, remember, a lot of babies were born in Tohoku at the same day. They are our hope and future. Please share this video with your friends.

 

 (4) 「ハッピーバースデイ 3.11 あの日,被災地で生まれた子どもたちと家族の物語」

今回の「ハッピーバースデイ 3.11」プロジェクトの中心人物で,被災地で生まれた赤ちゃんと家族への取材を実際に行った並河進さんが,本を出版されました.小林紀晴さんが写した写真とともに,11人の赤ちゃんの「小さな命を守りぬいた11篇の物語」が描かれています.

文・並河進 写真・小林紀晴   飛鳥新社 ¥1,200

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カウンタ 8933 (2012年2月27日より)