筋強直性ジストロフィー患者の心電図の経時的分析による致死性不整脈の因子分析とデバイス適応の検討
【研究組織】 | ||
実施責任者 | 滋賀医科大学 呼吸循環器内科 | 伊藤英樹 |
国立精神神経医療研究センター神経内科 | 瀬川和彦 | |
滋賀医科大学 呼吸循環器内科 | 堀江 稔 | |
弘前大学不整脈先進治療学講座 | 佐々木真吾 | |
奥村 謙 | ||
国立病院機構東埼玉病院難治性疾患部 | 田村拓久 | |
国立病院機構刀根山病院神経内科 | 松村 剛 | |
その他 |
【背景】
筋強直性ジストロフィー(DM)は、多臓器に障害をきたす疾患ですが、その臨床症状はさまざまであることが知られています。心病変については伝導障害、不整脈がみられることが多く、いくつかの心電図異常と心房性頻脈性不整脈が突然死の予測因子であるとの報告もあります。一方、心臓死を予防するための検査の開始時期、頻度、検査の内容について、また治療についてのガイドラインは確立しておらず、一般の人とは予後、突然死のリスクなどに対する意義が異なると考えられます。DMの心イベント、突然死の予測因子を探索し、予防策を検討することはこの疾患の診療向上に重要であると考えています。
【目的】
DM患者様の経時的心電図変化と心イベント、遺伝子変異、呼吸不全・その他の合併症との関連等を検索し、致死性不整脈が生じる因子の分析と適切なデバイス適応を確立したいと考えています。
【方法】
研究参加施設で過去10年間に診療されたDM患者で、遺伝学的に確定診断され、CTGリピート数が判明している患者様(36回以上、正常者 25回未満)を対象に年齢、性別、CTGリピート数、心電図と心エコー、呼吸状態などの臨床情報を解析し、予後と心臓不整脈に関与する因子を解析します。
【本研究における個人情報保護について】
本研究では参加各施設であらかじめ倫理委員会の承認を得て実施します。本研究においては、過去に臨床目的で実施されたデータのみを用いるため、患者様に新たなご負担を求めることはありません。また、データは連結可能匿名化の上個人情報(氏名、生年月日、住所など)が分からない形で提供されるなど、個人情報保護に配慮した形で実施します。研究成果は学会や論文等で発表を行う予定ですが、この際においても個人情報が公表されることはありません。このため、本研究においては個々の患者様に直接研究参加への同意をいただくことは行わず、研究参加各施設やこのようなホームページによるお知らせを行っています。皆様方におかれましては、本研究の主旨をご理解いただきご了解いただきますようお願い申し上げます。ご自身のデータがこのような研究に活用されることに同意できない方は、診療を受けた施設が本研究に参加しているかご確認の上、本研究に協力できない旨ご連絡下さい。
【本プロジェクト問い合わせ先】
滋賀医科大学 呼吸循環器内科 伊藤英樹
住所:520-2192 滋賀県大津市瀬田月輪町
電話番号: 077-548-2213