統一すべき用語 | 翻訳方針 | 思考過程・考察 | |
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migraine | 片頭痛 | 「偏頭痛」という表記も使用されることがあります。慢性頭痛の診療ガイドライン2013(日本神経内学会・日本頭痛学会) の表記を参考にしました。神経学用語集改訂第三版も片頭痛。 | |
aura | 前兆 | 慢性頭痛の診療ガイドライン2013(日本神経内学会・日本頭痛学会)の表記を参考にしました。 | |
biofeedback | バイオフィードバック | 「生体自己制御」とも表記されることがある。慢性頭痛の診療ガイドライン2013(日本神経内学会・日本頭痛学会)の表記を参考にしました。 | |
preeclampsia | 妊娠高血圧腎症 | uptodateの見出しでも「子癇前症」と「妊娠高血圧腎症」でゆらぎがあります。しかし、妊娠高血圧症候群の診療指針2015-Best Practice Guide-(日本妊娠高血圧学会)のなかでは「妊娠高血圧腎症」と訳・定義されておりこちらを採用としました。「子癇前症」が妊娠中毒症時代の古い定義のようです。 | |
self management | セルフマネジメント、自己管理 | どちらかに | |
disability, disabling | 日常生活に支障をきたす | 1)身体障害、2)日常生活に支障をきたす。いずれも「訳」としては正しいが、Migraineの文脈では2)なので、2)で統一。 | |
sign | 徴候 | 〇徴候、×兆候 | |
motor weakness | 運動麻痺 | 1)運動麻痺 2)筋力低下。いずれも「訳」としては正しい。文脈により使い分ける。片頭痛のAuraの文脈なら運動麻痺の方が良いと考える | |
fifth decade of life | 40歳台 | 1st decade 0~9歳 2nd decade 10~19歳 3rd decade 20~29歳 4th decade 30~39歳 5th decade 40~49歳 です。 https://www.scientificpsychic.com/blogentries/stages-of-life-by-decade.html | |
throbbing | ズキズキした拍動性の | 少し変えてもOKですが、基本的にこの訳で統一しましょう。片頭痛におけるキーワードと考えますので。 | |
numbness | 感覚鈍麻 | 他候補:しびれ、感覚鈍麻 日本語の「しびれ」は感覚鈍麻と巧緻運動障害と多義的にとられかねます。ゆえにnumbness =感覚鈍麻としました。 | |
hyperacusis | 聴覚過敏 | 他候補:難聴と誤訳されている場合あり | |
vertigo | 回転性めまい | 他候補:単に「めまい」と訳されている場合あり。 ⅴertigo=回転性めまい dizziness =非特異的めまい であり明確に区別すべき。 | |
tension-type headache | 緊張型頭痛 | 日本神経学会HPにこの用語で記載あり。 https://www.neurology-jp.org/public/disease/zutsu_detail.html 他候補:筋緊張性頭痛 | |
straining | 努責 | 他候補:緊張 頭蓋内圧亢進による頭痛で、strainingで悪化するという文脈なので、「いきみ・努責」が正しい。 | |
Horner syndrome | Horner症候群 | 他候補:ホルネル症候群 Horner症候群の方が理解しやすいと思います。 | |
Medication-overuse headache | 初出:薬物乱用頭痛(MOH: medication-overuse headache) 2回目以降:薬物乱用頭痛 | 日本神経学会、日本頭痛学会 いずれにも「薬物乱用頭痛」の用語が使われている。神経学用語集改訂第三版にもこの用語であった。 | |
(radiation) exposure | 被曝(日へんのほう) | 被曝:放射線を浴びること=医療の被曝はこちら 被爆:原水爆で被害にあうこと。 | |
neurological examination: | 神経学的診察 | 他候補:神経診察、神経学的診察 | |
neuroimaging: | 脳画像検査、神経画像検査 | 他候補: | |
status migrainosus | 片頭痛発作重積状態 | 日本神経学会・頭痛学会合同のガイドラインに「発作重積」の記載あり。http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=86181 | |
sleeping too much sleeping too little | 睡眠不足・睡眠過多 | 他候補:睡眠不足・睡眠過多、寝不足・寝すぎ、長すぎる・短すぎる睡眠時間 | |
ICHD | 国際頭痛分類 | ||
C-reactive protein | CRP | 日本医学会医学用語辞典による | |
Erythrocyte sedimentation rate | ESR 初出時は赤血球沈降速度(ESR)と併記 | 日本医学会医学用語辞典による | |
phonophobia | 音過敏 | 音響恐怖症(日本医学会医学用語辞典)の記載もあるが 頭痛学会・脳卒中学会ガイドラインでは音過敏と記載あり。 専門監修コメント | |
photophobia | 光過敏 | 羞明(神経学用語集改訂第三版)の記載もあるが、 音過敏と併記する上で光過敏が適切。 専門監修コメント | |
irritability | 易刺激性 | 日本医学会医学用語辞典による | |
confusion | 意識不鮮明 | 神経学用語集改訂第三版による | |
regimen | レジメン | 他候補:治療プロトコール | |
Drug | 薬剤 | 治療薬の場合は「薬剤」違法薬物の場合は「薬物」。今回のMigraineでは違法薬物の文脈なし。 | |
Monitor | モニターする | 他候補:監視 | |
Adherence | アドヒアランス・コンプライアンス | 他候補:服薬コンプライアンス Adhere:順守する | |
Specialist | 専門医 | 他候補:専門家、スペシャリスト | |
Dosing | 投与・投与量・投与方法、文脈に合わせて。 | Dose:投与量または毎回の投与 Dosage:投与方法、投与計画 | |
nausea | 嘔気 | 他候補:悪心、吐き気 | |
Ergot/Ergots | エルゴタミン | ||
Short-term medication | 短期的治療 | 他候補:短期治療、急性期治療 | |
Brainstem-aura | 脳幹性前兆 | 日本頭痛学会 脳幹性片頭痛ではなく、「脳幹性前兆を伴う片頭痛」にする | |
Primary headache | 一次性頭痛 | 日本頭痛学会 | |
Preventative therapy | 予防療法 | 日本頭痛学会、日本神経学会 | |
Complicated migraine | 複雑片頭痛 | 日本頭痛学会 | |
Thunderclap headache | 雷鳴性頭痛 | 日本頭痛学会には雷鳴性頭痛。 他候補:雷に打たれたような頭痛 |