ITC005用語統一案

統一すべき用語翻訳方針思考過程・考察
migraine片頭痛「偏頭痛」という表記も使用されることがあります。慢性頭痛の診療ガイドライン2013(日本神経内学会・日本頭痛学会) の表記を参考にしました。神経学用語集改訂第三版も片頭痛。
aura前兆慢性頭痛の診療ガイドライン2013(日本神経内学会・日本頭痛学会)の表記を参考にしました。
biofeedbackバイオフィードバック「生体自己制御」とも表記されることがある。慢性頭痛の診療ガイドライン2013(日本神経内学会・日本頭痛学会)の表記を参考にしました。
preeclampsia妊娠高血圧腎症uptodateの見出しでも「子癇前症」と「妊娠高血圧腎症」でゆらぎがあります。しかし、妊娠高血圧症候群の診療指針2015-Best Practice Guide-(日本妊娠高血圧学会)のなかでは「妊娠高血圧腎症」と訳・定義されておりこちらを採用としました。「子癇前症」が妊娠中毒症時代の古い定義のようです。
self managementセルフマネジメント、自己管理どちらかに
disability, disabling日常生活に支障をきたす1)身体障害、2)日常生活に支障をきたす。いずれも「訳」としては正しいが、Migraineの文脈では2)なので、2)で統一。
sign徴候〇徴候、×兆候
motor weakness運動麻痺1)運動麻痺 2)筋力低下。いずれも「訳」としては正しい。文脈により使い分ける。片頭痛のAuraの文脈なら運動麻痺の方が良いと考える
fifth decade of life40歳台1st decade 0~9歳
2nd decade 10~19歳
3rd decade 20~29歳
4th decade 30~39歳
5th decade 40~49歳 です。
https://www.scientificpsychic.com/blogentries/stages-of-life-by-decade.html
throbbing ズキズキした拍動性の少し変えてもOKですが、基本的にこの訳で統一しましょう。片頭痛におけるキーワードと考えますので。
numbness感覚鈍麻他候補:しびれ、感覚鈍麻
日本語の「しびれ」は感覚鈍麻と巧緻運動障害と多義的にとられかねます。ゆえにnumbness =感覚鈍麻としました。
hyperacusis聴覚過敏他候補:難聴と誤訳されている場合あり
vertigo回転性めまい他候補:単に「めまい」と訳されている場合あり。
ⅴertigo=回転性めまい
dizziness =非特異的めまい であり明確に区別すべき。
tension-type headache緊張型頭痛日本神経学会HPにこの用語で記載あり。
https://www.neurology-jp.org/public/disease/zutsu_detail.html
他候補:筋緊張性頭痛
straining努責他候補:緊張
頭蓋内圧亢進による頭痛で、strainingで悪化するという文脈なので、「いきみ・努責」が正しい。
Horner syndromeHorner症候群他候補:ホルネル症候群
Horner症候群の方が理解しやすいと思います。
Medication-overuse headache初出:薬物乱用頭痛(MOH: medication-overuse headache)
2回目以降:薬物乱用頭痛
日本神経学会、日本頭痛学会 いずれにも「薬物乱用頭痛」の用語が使われている。神経学用語集改訂第三版にもこの用語であった。
(radiation) exposure被曝(日へんのほう)被曝:放射線を浴びること=医療の被曝はこちら
被爆:原水爆で被害にあうこと。
neurological examination: 神経学的診察他候補:神経診察、神経学的診察
neuroimaging: 脳画像検査、神経画像検査他候補:
status migrainosus片頭痛発作重積状態日本神経学会・頭痛学会合同のガイドラインに「発作重積」の記載あり。http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=86181
sleeping too much
sleeping too little
長すぎる・短すぎる睡眠時間他候補:睡眠不足・睡眠過多、寝不足・寝すぎ
ICHD 国際頭痛分類
C-reactive proteinCRP日本医学会医学用語辞典による
Erythrocyte sedimentation rateESR
初出時は赤血球沈降速度(ESR)と併記
日本医学会医学用語辞典による
phonophobia音響恐怖症日本医学会医学用語辞典による
photophobia羞明神経学用語集改訂第三版による
irritability易刺激性日本医学会医学用語辞典による
confusion意識不鮮明神経学用語集改訂第三版による
regimenレジメン他候補:治療プロトコール
Drug薬剤治療薬の場合は「薬剤」違法薬物の場合は「薬物」。今回のMigraineでは違法薬物の文脈なし。
Monitorモニターする他候補:監視
Adherenceアドヒアランス・コンプライアンス他候補:服薬コンプライアンス
Adhere:順守する
Specialist専門医他候補:専門家、スペシャリスト
Dosing投与・投与量・投与方法、文脈に合わせて。Dose:投与量または毎回の投与
Dosage:投与方法、投与計画
nausea嘔気他候補:悪心、吐き気
Ergot/Ergotsエルゴタミン
Short-term medication短期的治療他候補:短期治療、急性期治療
Brainstem-aura脳幹性前兆日本頭痛学会
Primary headache一次性頭痛日本頭痛学会
Preventative therapy予防療法日本頭痛学会、日本神経学会
Complicated migraine複雑片頭痛日本頭痛学会
【ここから追加分】【ここから追加分】【ここから追加分】
relaxationリラクゼーション他候補:リラクセーション
orgasmオルガスム他候補:オーガズ(ス)ム、オルガズム
薬剤名塩基名ははずす
sodium valproateバルプロ酸ナトリウム他候補:バルプロ酸
candesartanカンデサルタン他候補:カンデサルタンシレキセチル
episodic migraine発作的な片頭痛他候補:一時的な片頭痛