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NIPTの採血と検体のとりあつかい

採血と検体のとりあつかい

                                 (室月 淳 2013年8月21日)

 検査用全血の採血

1. 検査に必要な血液は20mLである.検査会社指定の10mLの真空採血管2本を使用する(図1).コンタミをふせぐためにキャップは絶対にあけない.

2. 注射針は原則として21ゲージを使用する.これより細い針では血中の細胞がこわれる可能性があり,cell-free DNAの量に影響するかもしれない

3. 血液の母体への逆流をふせぐために採血は翼状針を使用する.真空採血管のなかの薬剤は開示されていないが,生体に影響する可能性が指摘されている

4.採血後,すみやかに転倒撹拌(10回以上)する

図1.専用の真空採血管.10mLサイズを2本使用する

 

 検体の移送と結果の説明

1. 検査依頼書(図2)は英語(アルファベット)記入であり,記載まちがいがないように注意する

2. 採血管にはラベリングをしっかりおこない,とりちがいのないように気をつける

3. 採血後,検体集荷までのあいだは冷蔵にて保管する.数時間であれば室温でも可.冷凍してはいけない.

4. 検体は当日に東京に送られ,翌日には航空便にてアメリカの検査ラボに送られる.ラボは365日24時間対応であるが,日曜日はアメリカ国内でのクーリエがとまるために,週末のNIPTの採血はさける

5. 検査結果は通常2週間余で返ってくることがおおいが,再検査によっておそくなることもあるので,結果説明は3週間後するほうがのぞましい

図2.検査依頼書.英語記載であることに注意する

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カウンタ 5432(2013年8月21日より)}}