東京大学医学部附属病院 心臓外科・呼吸器外科

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見学・研修希望の方へ

特徴

研修医1年目

臨床研修指定病院の中で最も多くの心臓外科症例を有する施設の1つです。研修期間は3ヶ月または1.5ヶ月を選択することが可能です。成人心疾患、大動脈疾患、重症心不全、先天性心疾患の各チームで、各種疾患の病態診断、呼吸・循環管理を学ぶことができます。各チームとも常に上級医・指導医が院内に待機しており、治療方針や患者の処置・対応などについて研修医が相談しやすい環境をつくっています。心臓外科における臨床経験は外科専門医の資格認定のためにも不可欠です。また、心臓外科において手術適応やその適切なタイミングについて学ぶことは将来循環器内科医や総合診療医を目指す研修医にとっても非常に有意義なものと考えています。研修期間中に経験した症例を、胸部外科学会地方会等で発表する機会を得ることも可能です。

研修医2年目

自由選択期間に2~6ヶ月の研修期間を選ぶことができます。1年次よりも高度な術前・術後管理や、手術手技を含めた各種技術を習得することが目標になります。
希望者は初期臨床研修終了前に連絡することが好ましいですが、プログラムの途中からの参加でもできる限り希望に沿えるようにします。

研修担当

心臓外科 山内 治雄
TEL:03-3815-5411 ext. 30394
FAX:03-5684-3989
E-mail:YAMAUCHIH-SUR@h.u-tokyo.ac.jp

医局説明会のお知らせ

研修のご案内

東大病院心臓外科医局説明会のご案内(2023年7月1日(土))

東大心臓外科では、2023年7月1日(土)午後1:00より医局説明会を行います。
将来の進路として心臓外科に興味のある方はふるってご参加ください。
下記PDFより詳細情報をご確認頂き、ご参加希望の方は担当者メールアドレスまでご連絡ください。

問い合わせ・連絡先 心臓外科 嶋田 正吾
E-mail:ctstokyo-ikyoku@umin.ac.jp

説明会ポスター

初期研修について

心臓外科に配属された初期研修医は、東大病院総合研修センターの方針にのっとり、研修を行います。
東大病院での初期研修プログラムについての詳細は、東大病院総合研修センターのページをご確認ください。

心臓外科独自の試み

当科に配属された初期研修医は、担当指導医と相談のうえ、自分自身で研修目標を設定してもらいます。2週間毎に、研修で得た知識、経験できた手技、感じたことや反省点など、研修内容を指導医と一緒に振り返り、指導医からのアドバイスを受けます。担当指導医と2人3脚で研修を行うことで、より充実した初期研修を実現することができます。

専門研修について

到達目標

卒後5年で外科専門医を取得し、卒後最短7年で心臓血管外科専門医資格を取得することを目指します。大学院生として基礎・臨床研究を行い、学術的な力を養うことで、臨床および研究の両面における実力を身につけます。卒後15年目をめどに、豊富な臨床の経験と、学会発表や論文投稿などの学術的な実績を兼ね備えた、心臓外科の指導医的立場となることを目指します。

外科専門医取得のための専門研修については、東京大学外科系ホームページ、および東大病院総合研修センターに詳細の記載がありますので、ご参照ください。

見学・入局のご案内

心臓外科に興味のある方の見学・入局を随時お待ちしています。
ご希望の方は下記のフォームよりご連絡ください。

すべての項目にご入力いただき、「確認」ボタンを押してください。

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ご所属
E-mail
見学のご希望・
お問い合わせの内容

研修の概要

第1期

東京大学外科専門研修医としての一般外科研修(卒後3年目より 2年間)

東京大学外科専門研修医として、研修協力病院にて一般外科を中心とした修練を行います。この期間に、診断・治療方針決定・周術期管理等、外科の基本的な知識を習得するとともに、術者、助手として多くの手術症例を経験することができるため、外科専門医の受験資格要件を満たす診療経験を得ることが可能となります。

第2期

東大病院における心臓外科・呼吸器外科修練(卒後5年目より1年間)

一般外科修練を終了した後、東大病院心臓外科・呼吸器外科における専門研修が開始されます。心臓外科、および呼吸器外科をローテーションし、胸部外科領域の基礎的知識と基本手技を習得することで、心臓血管外科専門医または呼吸器外科専門医取得のための第一歩を踏み出します。

第3期

研修協力病院における心臓外科・呼吸器専門修練(卒後6年目より1~2年)

心臓外科の研修協力病院にて、心臓外科としての専門的な修練を行います。予定手術症例に対する適切な術式選択を自分自身で考え、指導者と議論すること、また緊急手術症例への適切で迅速な対応を行うことを通して、自身の専門領域における判断能力を身につけていきます。術者・助手としての多くの症例を経験することで、手術手技を磨くだけでなく、手術を自分自身の判断で進めていく術者としての力を養います。

第4期

東大病院における研究・修練、関連病院における修練(卒後7年目より4年間)

大学院生として、基礎研究や臨床研究を行います。大学院生の4年間は、研究に従事するだけでなく、東大病院や心臓外科の研修協力病院にて、臨床に関わることも可能です。自分の行った基礎研究や臨床研究の結果を積極的に学会にて発表し、論文として投稿することで、学術的な力を養います。この過程で、自然と心臓血管外科専門医の申請条件を満たすようになるため、心臓血管外科を取得することが可能となります。大学院卒業後は、東大病院で助教として臨床・研究の最前線に関わったり、関連病院に中心スタッフとして赴任したりして、心臓外科の指導医としての経験を積んでいきます。自身の医師人生における目標が段々と具体的になる時期でもあり、目標達成のため海外留学という選択肢を選ぶこともできます。

東大外科

外科系研修医の専門研修については、東京大学外科系ホームページ、および東大病院総合研修センターもご参照ください。

研修協力病院

一般外科研修
都内
  • JR東京総合病院
  • NTT東日本関東病院
  • 青梅市立総合病院
  • 大森赤十字病院
  • 同愛記念病院
  • 東京共済病院
  • 東京警察病院
  • 東京高輪病院
  • 東京山手メディカルセンター
  • 関東中央病院
  • 公立昭和病院
  • 国立国際医療研究センター病院
  • 多摩北部医療センター
  • 東京労災病院
  • 東都文京病院
  • 都立多摩総合医療センター
  • 都立広尾病院
東京都外
  • 茨城県立中央病院・地域がんセンター
  • 関東労災病院
  • キッコーマン総合病院
  • 共立蒲原総合病院
  • 国保旭中央病院
  • 静岡県立総合病院
  • 竹田綜合病院
  • 茅ヶ崎市立病院
  • 獨協越谷病院
  • 日立総合病院
  • 藤枝市立総合病院
  • 船橋二和病院
  • 焼津市立総合病院
  • 友愛記念病院
心臓外科専門研修
心臓外科(成人)
  • 杏林大学医学部附属病院
  • 公立昭和病院
  • 国保旭中央病院
  • 群馬県立心臓血管センター
  • 埼玉医科大学総合医療センター
  • 筑波記念病院
  • 東京都健康長寿医療センター
  • 虎の門病院
  • 三井記念病病院
  • 横浜労災病院
心臓外科(主に小児)
  • 群馬県立小児医療センター
  • 国立成育医療研究センター
  • 日本赤十字社医療センター

近年の医局員着任先

三井記念病院
  • 病院長
  • 心臓外科 部長
  • 心臓外科 科長
御代田記念病院
  • 病院長
東京都健康長寿医療センター
  • センター長
  • 心臓外科 部長
群馬県立小児医療センター
  • 副院長
  • 心臓血管外科 部長
聖マリアンナ医科大学
  • 心臓血管外科 教授
東邦大学医療センター佐倉病院
  • 心臓血管外科 教授
  • 心臓血管外科 准教授
杏林大学
  • 心臓血管外科 教授
日本医科大学心臓血管外科
  • 臨床教授
北里大学
  • 心臓血管外科 教授
  • 心臓血管外科 准教授
埼玉医科大学総合医療センター
  • 心臓血管外科 准教授
虎の門病院
  • 循環器センター外科 部長
横浜労災病院
  • 心臓血管外科 部長
都立多摩総合医療センター
  • 心臓血管外科 部長
国立成育医療研究センター
  • 心臓外科 医長
筑波記念病院
  • 心臓血管外科 部長
国保旭中央病院
  • 心臓外科 部長
日赤医療センター
  • 心臓血管外科 部長
群馬県立心臓血管センター
  • 心臓血管外科 部長

専攻医経験談

東大外科プログラムに決めた理由

初期研修が東大であったこともありますが、自分の学年から新専門医制度が始まることも大きかったと思います。そして東大外科プログラムは協力病院も多く、都内・都外に多くの質の高い有名病院があり、それらが選択肢となります。
そして東大は各外科が連携しており、外科専門医取得のために不足しがちな心臓大血管、小児領域などをカバーでき、必要症例数を満たすことが出来ます。また一般外科の期間が長いということも魅力でした。心臓外科医として今後生きていく際に、消化器外科領域や乳腺外科領域、呼吸器外科領域、外傷領域で学ぶことも多いと考えたからです。心臓外科志望の若手では、dutyを最小限にこなして早期に心臓外科領域へ進みたがる傾向が強いように感じますが、外科的にすべてが勉強であると思います。
また言わずもがなacademicに非常に秀でています。

東大プログラムに決めるにあたり、心配だった点。プログラムの欠点。

各外科への正式な入局が遅くなる、という懸念を聞いたことがありますが、自分自身では特に感じるところはありませんでした。また希望の研修病院に行けない、ということも周りではあまりなく、ほぼ希望の病院で研修を行えているように思いました。

前期外勤の研修の状況

基本的には病棟業務、手術、当直、オンコールなどでした。
理事長含め、各科東大の関係者が多い病院だったので非常に働きやすい環境でした。
消化器外科・乳腺外科・心臓血管外科・呼吸器外科がそれぞれactivity高く診療しており、各科優秀な指導医の先生方にご指導頂きました。
具体的には消化器外科15ヶ月、乳腺外科2ヶ月、呼吸器外科5ヶ月(+2ヶ月大学)、心臓血管外科8ヶ月(+4ヶ月大学)といったローテーションでした。

後期研修中の手術数:556例(執刀症例数193例)。
執刀症例:虫垂切除/胆嚢摘出/肝切除/人工肛門造設/ハルトマン手術/大腸切除/小腸切除/幽門側胃切除/胃全摘/食道再建/乳房全摘/肺部分切除/肺区域切除/肺葉切除/膿胸手術/血腫除去/透析シャント造設/シャントPTA/様々な末梢血管バイパス/静脈グラフト採取/静脈瘤手術/人工血管置換(Y-graftなど)/外科的ECMO装着/外科的ECMO抜去/人工心肺確立 etc
また、食道癌の領域で日本外科学会の総会でも発表させて頂く機会がありました。

研修医の先生にメッセージ

自分自身はあまり悩まずに東大外科プログラムに決めましたが、後期研修をどこでどう過ごすかは、非常に悩ましいと思います。
今後の外科医人生のキャリアプラン、目指す志望科や理想像、立地や給料など、皆さんご自身の中ではきっと優先順位があると思います。東大外科プログラムには各外科にspecialistがいて、academicにも非常に秀でています。各外科も連携しており、関連病院の選択肢も多く、他に類を見ない魅力的なプログラムです。
仕事である以上、ましてや外科医として精進するからにはストレスフリーなものとはなりませんが、ご一考頂けましたら幸いです。

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