2019年5月に不整脈非薬物治療ガイドライン(2018年改訂版)が発表されました。
今回の改定では外科治療の適応が拡大され、本邦独自のガイドラインとなっています。AFを合併した全ての器質的心疾患に対するAFの同時手術がクラスⅠとされ、症候性の孤立性AFへの外科治療がクラスIIaとなりました。
上室性頻拍の外科治療については、作今の著しい症例数の減少からガイドライン作成にはいたりませんでした。
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AFを合併した器質的心疾患に対するAF手術(クラスⅠ) ● 左房切開を行う手術との同時手術
● 左房非切開手術との同時手術
孤立性AFに対するAF手術(クラス IIa) ● 症候性孤立性AFに対するAF手術
● カテーテルアブレーション不成功症例に対するAF手術
● 左房内血栓を合併するAFに対するAF手術
左心耳の閉鎖あるいは切除術(クラス IIa) ● AF手術時の左心耳の閉鎖あるいは切除,左心耳の処理(切除や閉鎖など)の併施
● AFを合併しているがAF手術は施行せずに原疾患に対する心臓手術だけを施行する際の,左心耳の閉鎖あるいは切除処理(切除や閉鎖など)の併施
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(クラス I) ● 単形性持続性VT の頻回発作,あるいはそれにともなうICD の頻回作動があり,薬物治療やカテーテルアブレーションにても頻回発作が抑制されない場合
(クラス IIa) ● 心筋梗塞に合併した単形性持続性VTで,心室瘤あるいは左室壁運動異常に起因する心不全
(クラス IIb) ● 心筋梗塞に合併した単形性持続性VT ● LVAD の心筋装着部に起因する単形性持続性VT ● 心臓腫瘍に合併した単形性持続性VT |
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