日本不整脈外科研究会代表世話人就任の挨拶 このたび、新田 隆先生から、日本不整脈外科研究会代表世話人を引き継ぎました、金沢大学 心臓血管外科の竹村 博文です。一言ご挨拶申しあげます。
この歴史と伝統ある日本不整脈外科研究会をお世話できますこと、この上なく光栄なことと喜んでおります。
本研究会は1987年、金沢大学第一外科の岩 喬教授を代表世話人として発足し、その後、富山大学第一外科の三崎拓郎教授、日本医科大学心臓血管外科の新田 隆教授に引き継がれ、本年2022年より、竹村が担当することとなりました。
私は1985年、岩 喬教授が主催する金沢大学第一外科入局し、当時の不整脈外科の黎明期に多少なりとも触れる機会があり、当時は、心室頻拍のペースメーカー治療、心筋焼灼術、心筋切除術などが施行されていて、さらにはWPW症候
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金沢大学 心臓血管外科
教授 竹村 博文 |
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群に対する副伝導路切断術に向けての、心表面マッピング、体表面マッピングなどが検査され、検査用の手作りの多極ボタンマッピングストッキングなど、日夜研究、臨床に明け暮れていたことを思い出します。 時代は変わり、それらはカテーテル治療の対象となり、現在、不整脈外科は心房細動に対する治療が主なものになりました。
しかしこの心房細動は、特に心原性脳梗塞、慢性心不全、機械的僧帽弁閉鎖不全症や三尖弁閉鎖不全症などの原因となり、その治療は、薬物治療、カテーテル治療そして外科的治療が三位一体の協力をして対応しなければならない、高齢化社会において非常に重要な領域となっています。
日本不整脈外科研究会の活動として、毎年学術集会が開催され、今年で第36回を数えます。 その他の活動として、
1. 不整脈の一般的な解説
2. 不整脈外科治療に関する情報提供
3. 手術の適応や治療のガイドラインの提示、作成
4. 施設会員の紹介
などを行っています。
このホームページが会員の皆様のみならず、一般の方々の、不整脈外科治療に対する理解の一助になれるように、これからも内容の充実に努力してまいります。
今後もご助言、ご支援をよろしくお願いいたします。
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2022年10月
日本不整脈外科研究会 代表世話人
竹村 博文 |