医療イノベーションの創出に向けて、アカデミアの臨床研究に大きな期待が寄せられる中、臨床研究の内容は益々高難度化し、その規制も複雑化し、個々の研究者がすべてに対応することは不可能といえます。高い臨床研究活動レベルを維持するためには、研究者に寄り添って臨床研究を推進・支援する組織ARO(Academic Research Organization)の役割が極めて重要になっていますが、個々の大学病院のAROの体制整備とその維持には限界があり、多くの機関が人材の確保や維持、スキルアップなどにおいて多くの課題に直面しています。
そこで、TG5では、大学病院同士が連携して、このような課題の克服に取り組み、成果を生み出している事例を取り上げ、好事例集としてご紹介することにしました。国立大学病院のARO関係者はもとより、臨床研究を実施する全ての病院の研究者、研究支援担当者の方に広くご覧いただき、積極的な連携、相互支援を通じた臨床研究の活性化と質の向上にご活用いただければ幸いです。
2022年6月
国立大学病院臨床研究推進会議
TG5(人材雇用とサステナビリティ)
トピックリーダー 名井 陽 大阪大学医学部附属病院 未来医療センター
サブリーダー 永井洋士 京都大学医学部附属病院 先端医療研究開発機構
問い合わせ:大阪大学医学部附属病院未来医療開発部soudan@dmi.med.osaka-u.ac.jp
TG52021年度好事例集