若手支援技術講習会を終えて
若手支援技術講習会実行委員長 金沢大学がん進展制御研究所 大島正伸 |
2021年度の先端モデル動物支援プラットフォーム「若手支援技術講習会」を、9月6日にオンラインで開催しました。毎年、信州蓼科高原で開催していた講習会ですが、コロナ禍のために昨年に続いてのオンライン開催となりました。
今年度は、現行の先端モデル動物支援プラットフォーム事業の最終年度でもあり、私達実行委員による開催も最後です。そこで、これまでの講習会の参加者の中から、各研究領域で活躍中の12名の皆さんにオンライン上で集結して頂き、「新進気鋭のプロフェッショナル」と銘打って講演して頂きました。また、12名の先生方には、若手の皆さんの発表によるグループセッションを座長として盛り上げて頂きました。
オンライン開催の制約のため、3会場に別れての同時進行で93名の参加者の皆さんが発表しました。参加者全員の発表を聞けなかったのが残念でしたが、私自身も可能な限りたくさんの会場を訪問し、皆さんの発表と聞き、議論に参加させてもらいました。がん研究の演題が多く、最新の知見まで素晴らしい発表内容に目を見張りましたが、免疫、神経、発生から体内時計まで、生物学全般に広がる多様な研究発表もあり、皆さん楽しんだのではないでしょうか。
また、先端モデル動物支援の活動を支える4つの支援班(モデル動物作製、生理機能解析、病理形態解析、分子プロファイリング)が主催する講演会では、真下知士先生(東大医科研)、高雄啓三先生(富山大)、神田浩明先生(埼玉県立がんセンター)、田原栄俊先生(広島大)から、それぞれご自身の最新の研究成果を支援内容に関連させながら、大変興味深くお話し頂きました。この場を持ちまして、講演して頂きました先生方に感謝申し上げます。
新進気鋭の12名の先生方は、過去の蓼科講習会で初めてお会いした人がほとんどですが、このような楽しい研究者ネットワークに私も入ることができて、若手支援技術講習会と関わってきてよかったなと感慨深く思いました。今年のオンライン開催も含めて、これまでの蓼科若手支援技術講習会に参加した皆さんにとって、記憶に残るものが何かひとつでもあれば嬉しい限りです。最後に、毎年の講習会を支えて頂きました事務局の皆さんにも、あらためて感謝いたします。有難うございました。
グループセッション
がん・免疫 |
神経・体内時計 |
神経 |
疾患モデル・発生 |
がん1 |
がん3 |
がん4 |
がん・細胞生物 |
がん2 |
がん・イメージング |
がん5 |
がん6 |
支援ワークショップ/開会・閉会
アンケート
参加者の声
- 地方大学にいるので、仲間がなかなか周りにできづらい環境ですので、この若手会のような取り組みは本当に興味があります。
- 残念ながらWEBでの開催になりましたが、議論が飛び交う熱い空気は蓼科での開催時と同じで大変良い刺激になりました。来年以降も同様の会が開かれることを強く期待しています。
- 支援内容についてよく知れるきっかけとなった。WSは時間が被らないようになっていれば全て聞いてみたかった。