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メッセージ:百枝 幹雄

百枝 幹雄 Mikio Momoe

百枝 幹雄
略歴
1984年 東京大学医学部卒
東大産婦人科に入局後、東京大学医学部附属病院、東京都立築地産院、焼津市立総合病院、長野赤十字病院、三楽病院で研修
1992年 2年間米国国立衛生研究所(NIH)留学
2004年 東大産婦人科講師
2010年 聖路加国際病院女性総合診療部(産婦人科)部長、2012年から同病院副院長を兼務

これから研修を受ける方へのメッセージ

私は現職である聖路加国際病院に来る前、東京大学産科婦人科学教室に26年間在籍していました。そこは、ひとつの教室を中心に、多くの「場所」で多くの「人」と様々な「事」を経験することで、産婦人科医として成長することのできる素晴らしい環境であったと思います。臨床研修については大学以外に4つの病院にローテートしましたが、もっと多くの病院にローテートする人もいます。

連携病院は周産期、悪性腫瘍、生殖内分泌などの専門領域のバランスや地域性が異なり、複数の病院で研修することでいろいろな医療や考え方を学ぶことができました。聖路加国際病院は古くからレジデント制度が確立しており、専攻医4年目まで一貫して十分な研修を受けることができるので、成長速度は速いと思います。ただ、純粋培養ですので、聖路加で研修をした場合でもその後いろいろな場所で経験を積んで幅を広げることが大切だと思います。特に、基礎研究にも興味を持ち、医学博士をめざすのであれば、やはり大学に所属する必要があります。私が学位を取得したころはいわゆる論文博士をとるのが普通で、私の場合は臨床をやりながら東大の旧第2生化学教室で指導を受けて学位を取得した後NIHに留学したのですが、今は大学院制度が確立されているので、研究の質や量は格段に向上しています。

私の経験から、これから産婦人科をめざす皆さんへのメッセージとして一つ挙げるとすれば、当たり前ではありますが「できるだけ多くの経験を積め」です。そのために、私の育った東大産婦人科との連携の下に、私の立場でできる限りのことをしたいと思っていますので、何かあれば遠慮なく相談に来て下さい。

東大病院の見学を随時募集しています。
研修希望者向けに、病院の施設や研究室、使用する機材などをご覧いただくことができます。研修に関する質問や相談などにも、個別に対応いたします。
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