泉 玄太郎 Gentaro Izumi
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- 出身地
- 兵庫県
- 略歴
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2005年 東京大学医学部医学科卒業、日本赤十字社医療センター 初期研修医(産婦人科コース) 2007年 東京大学医学部附属病院 女性診療科産科 後期研修医 2008年 JR東京総合病院 産婦人科 医員 2009年~2013年 東京大学医学部 生殖発達加齢医学専攻 博士課程 2010年 日本産科婦人科学会専門医 2012年 東京厚生年金病院(現 JCHO東京新宿メディカルセンター) 産婦人科 医員 2013年~2018年 東京大学医学部附属病院 女性診療科産科 助教 2015年 日本産科婦人科学会 指導医 2018年 生殖医療専門医、日本産科婦人科内視鏡手術学会認定 腹腔鏡技術認定医 2018年~2020年 米国国立環境衛生科学研究所に留学 2020年~ 東京大学医学部附属病院 女性診療科産科 助教
これから研修を受ける方へのメッセージ
私は、東大の産婦人科の医局に入局して、主に生殖医療を専門として、臨床的にはいくつかの専門医をとらせてもらうことができ、研究面でも大学院を卒業して留学の機会にも恵まれました。大学を卒業した頃にはまだ産婦人科志望もあやふやだった私ですが、産婦人科の診療に触れ、医局の先輩に導かれてここまで来ることができました。そして、まだまだ未熟者ですので多くの人にご迷惑をおかけしながらではありますが、とても懐の深い分野で、日々知的好奇心を刺激されながら、仕事を続けることができております。
産婦人科の診療の一番の魅力は、多様性に富んでいることだと思います。卑近な例だと、病院に訪れる患者さんの年齢層も、生殖年齢からお年寄りまでのかなり範囲に広く分散しています。病態でみても、腫瘍学、内分泌、感染症、生理学、炎症など多分野にまたがっています。時系列で考えても、時間単位で病態が変化する分娩や、日単位で動きのある生殖医療のように、短期的な治療戦略を臨機応変に立てる必要があるものもある一方、腫瘍や更年期診療のように年単位で長期的なフォローが必要な病態もあります。このような、多様性と懐の深さが、産婦人科医になることの一番の魅力だと思います。
そして、東大の医局には様々な分野の専門家がいて、その道の面白さを、先生方から直接見聞きすることができました。専門研修医になったばかりの頃は臨床の道しか考えていなかった私が、大学院で研究をすることになった、私に色々な話を聞かせてくれた先輩方のおかげです。学生の頃から、研究には全く興味を持てなかったのですが、少しはやってみてもいいかもしれないと思って大学院に志願しました。そして、海外に留学する貴重な経験をすることもできました。単にセカンドスペシャリティとしての基礎研究を経験することができただけではなく、臨床の仕事をやりながらも、「あんな研究があったから、こうやってみるとちょっとは患者さんにいいかもしれない」とか「こんな患者さんがいるということは、こんな基礎研究をやったら面白いのかもしれない」とか妄想することが多くなり、うまく言葉では言えないのですが、臨床業務の喜びが増えて、仕事に飽きにくくなったような気がします。
このページを見ているみなさんは、まだ将来の進路に迷っている方も多いと思います。一人でも多くの皆さんが、私たちの仲間として、産婦人科学を深める喜びを共有できるようになることを願っております。
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