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睡眠のケア

サーカディアンリズム

Q:超高齢者のサーカディアンリズムの工夫方法
90歳代。日光浴をしている最中に居眠りをはじめ、そのあと自分のベッドに入って爆睡していました。超高齢者が日中、うとうと座りながら寝てしまったり、夜間の睡眠が浅いのは生理的なものなのかと思うのですが、夜間何度もトイレに起きる音で家族が不眠です。超高齢者のサーカディアンリズムはどのように工夫したら整えることができるのでしょうか。

A:午前中に光を浴びることは、サーカディアンリズムを整える効果が期待できると考えられますが、どのくらいで効果が出てくるかははっきりしていません。お昼寝をしてしまった日の夜間の状況はどうだったのでしょう。特に寝つきが悪かった、いつにも増して夜間のトイレの回数が多かった、といった大きな悪影響がなかったら、午前中の日光浴をしばらく続けてみることを提案したらいかがでしょう。2週間でリズムの異常が劇的に改善したという研究結果があります。可能であれば、ただ光を浴びるだけではなく、眠くならないような活動を入れるとよいかと思います。

Reply:日光浴して爆睡したその日の睡眠状況がとくに浅かったとか、いつもよりも排尿の回数が増えたということはありません。苦渋の選択で家族が医師に相談に行き、この高齢者は睡眠薬を投与されました。超短時間の睡眠薬では介護者が満足せず、その後、ロングの睡眠薬導入になっています。サーカディアンリズムを整えるために、並行して日光浴も2週間行いたいところですが、日光浴中に活動を増やすために介護者は協力できないと言います。また、週に3日デイサービスに行っているため、2週間継続はできない状況です

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