Gastroesophageal Surgery

見学・研修希望の方へ

  • 出身大学や性別に関係なく、やる気があり、消化器外科に興味を持っている方の入局を大歓迎します。
  • 早い段階から術者としての経験を積み、手術関連の資格を効率よく取得できるよう、全力でサポートします。
  • 外科医ならではの独創的な研究に取り組み、国際的に活躍できる"Academic Surgeon"としての道を切り拓きましょう。

一般的に、胃食道外科に「入局」し、本格的に胃食道外科医としての修練を始めるのは医学部卒業後2年の初期研修と、その後3年の外科専門研修を修了したところから(つまり医師6年目から)です。もちろん、初期研修や外科専門研修の段階で、将来胃食道外科を専門にすることを決めた方も大歓迎です。また、卒後6年目以降でも、大学院進学などをきっかけに、これから東大胃食道外科を中心にキャリアを考えたい方も大歓迎です。
どのようなキャリアステージにある方でも、東大病院胃食道外科に興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください!

初期臨床研修

卒後2年の東大病院初期臨床研修プログラムの一環として、当科で研修を行うことが可能です。

外科専門研修

初期臨床研修終了後に、スペシャリティとなる外科専門医取得を目指した専門研修を3年間にわたって行うことができます。東京大学では、大腸肛門外科・血管外科、肝胆膵外科・人工臓器移植外科、胃食道外科・乳腺内分泌外科、心臓外科・呼吸器外科、小児外科の5科で協働して外科専門研修プログラムを提供しています。診療科を超えた交流の中で豊富な症例を経験しながら研鑽を積み、3年間で日本外科学会専門医の取得が可能です。東京大学外科では、いわゆる「入局」はこの外科専門研修終了後になります。そのため、外科医を志しているものの、まだ専門とする臓器を決めかねている方でも、実際の外科診療を経験したうえで将来の道を選択することができます。

外科専門医取得後

胃食道外科医としての一歩

外科専門研修終了後は、まず胃食道外科の一員として一年間は東大病院で勤務し、ロボット手術(da Vinci、Hinotori)、食道がん手術など、大学病院ならではの貴重な症例を数多く経験していただきます。また、腹腔鏡下胃切除、食道がん手術における胃管作成や鼠径ヘルニア根治術などを実際に術者として多く担当することで、専門的な臨床能力、手術手技を磨くことができます。さらに、日々の回診やカンファレンスを通じて、周術期管理や集学的治療(化学療法・免疫療法・放射線療法など)の実践を学んでいただきます。当科では、昨今の「働き方改革」に配慮し、チーム制診療を導入しており、ワークライフバランスを尊重した勤務が可能です。

大学院進学(学位取得)

大学病院での1年間の勤務後、学位(博士号)の取得を希望される方は大学院に進学することができます。当教室では、臨床サンプルを用いた胃がん・食道がんの研究を推進しており(研究について)、栄養(体組成)、腫瘍免疫、腸内細菌などに関する研究を通じて教室内で学位を取得することが可能です。また、東京大学内外の最先端研究を行うさまざまな研究室と共同研究を行っており、それらの研究室に出向し、基礎研究・臨床研究に没頭することもできます。大学院進学のタイミングは、ご自身の希望を尊重して決めることができます。また、大学院在学中の外勤も斡旋しており、東京近郊での勤務が可能なため、経済面でも安心して大学院に進学できます。

手術手技の研鑽

大学院進学の前後には、サブスペシャリティ資格の取得を目指し、関連病院・連携病院で消化器外科医としての研鑽を積んでいただきます。当科の関連病院・連携病院には、症例が豊富な地域の中核施設やがんセンターなどのハイボリュームセンターが含まれており、指導にあたるのは経験豊かな一流の消化器外科医です。ほとんどの施設に内視鏡外科学会技術認定医やロボット支援手術のプロクターが在籍しており、若いうちから腹腔鏡手術、縦隔鏡手術、胸腔鏡手術、ロボット手術などの多くの低侵襲手術を術者として経験することができます。また、消化器外科専門医、内視鏡外科学会技術認定医、食道外科専門医などのサブスペシャリティ資格をできるだけ早く取得できるよう、充実した教育体制を整えています。
関連病院・連携病院にはそれぞれ特色があり、各自の希望や研修全体のバランスを考慮し、経験が偏らないよう配慮いたします。

関連施設・協力施設・連携施設
施設名
公立昭和病院 市立青梅総合医療センター
国立がん研究センター中央病院 都立多摩総合医療センター
がん研有明病院 国立国際医療研究センター
埼玉県立がんセンター 三井記念病院
日本大学病院 日本大学医学部附属板橋病院
獨協医科大学埼玉医療センター 都立墨東病院
静岡県立総合病院 埼玉医大国際医療センター
帝京大学医学部附属病院 秋田大学医学部附属病院
日本赤十字社医療センター JCHO東京山手メディカルセンター
大森赤十字病院 NTT東日本関東病院
茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンター  

(順不同)

海外留学

大学院卒業後に海外留学を希望される方には、留学先の紹介も行っております。これまで、MD Anderson Cancer Center(Houston, USA)、Dana-Farber Cancer Institute and Harvard Medical School (Boston, USA)やBrigham and Women's Hospital(Boston, USA)などとの国際共同研究を行っており、現在も連携を継続しています。若手外科医にはぜひ海外留学を経験し、グローバルな視点や考え方を養い、国際的に活躍できる“Academic Surgeon”を目指してほしいと考えています。

学位(博士号)とサブスペシャリティ資格を取得することで、将来的に多様なキャリアの選択肢が広がります。当科では、責任を持って指導し、確実に取得できるようサポートします。多くの若手医師・学生の皆様のお越しを、心よりお待ちしております。