- 「ソーシャルアクティビティ」について
愛知大会・浜松大会と継続された「ソーシャルアクティビティ」を、北海道大会では次のように定義いたしました。
「保健・医療・福祉に関する実践の紹介・共有を通じて、会員が理解を深め各地域に活かすことができることを目的とし、その交流や仲間集めの場を提供するもの」北海道大会における「ソーシャルアクティビティ」は、以下のテーマ・内容で行います。
テーマ:「まざらさるケア」
「食べらさる」、「歩かさる」など、北海道の方言には、「〜らさる」という形を使うことで、自分の意思や意図がなくても物事が起きてしまうことを強調する言い方があります。ソーシャルアクティビティ企画では、「まざらさるケア」をテーマとしました。さまざまなケアが自然に地域全体に広がり、共にケアする、支え合いの力が気づけば混ざり合っている。そんな、北海道各地の地域活動をご紹介します。展示ブース、ライブセッション、ワークショップを通じて「まざらさるケア」を体験してください。
今後、順次情報を発信してまいりますのでご期待ください!
ソーシャルアクティビティに「札幌市立大学」の協力が決定しました
<担当者より>
ソーシャルアクティビティ「まざらさるケア」にコミュニティデザインの視点を
北海道大会のソーシャルアクティビティを企画するにあたり、ケアの意味をより広くとらえ、医療者や専門職が主体ではなく、当事者や地域住民によるケア活動を紹介できないかと考えていました。そんな中、札幌市立大学デザイン学部の学生がキャンパス内で「八百カフェ」というマルシェを毎月開催していると聞き、視察に訪れました。
会場の札幌市立大学芸術の森キャンパスでは、学生実行委員が来場者を元気に迎え、木々に施されたガーランドがマルシェの雰囲気を演出。
会場を進むと広場に出店テントが並び、野菜や焼き菓子、手作り小物の販売、マッサージ体験、子ども向けゲームコーナー、学生のデザイン作品の店が軒を連ねています。キッチンカーからはコーヒーの香りが漂い、ステージではダンスや楽器演奏が披露され、近所の大人や子供がのんびりと思い思いに楽しんでいる様子には、その場にいるだけで楽しくなる活気がありました。
店と店の間には、看護師ら医療職の有志による健康チェックブースがさりげなく配置されており、マルシェコミュニティ内に自然に健康づくりの窓口が開かれている様子が印象的でした。これは偶然ではなく、八百カフェを地域の相互扶助が生まれるケアコミュニティのプラットフォームとするためにデザインしたものだと、担当教員の片山准教授、檜山准教授から伺いました。
「まざらさるケア」をテーマとしたソーシャルアクティビティ企画にも、八百カフェのようなコミュニティデザインの視点を取り入れたいと考え、札幌市立大学デザイン学部 片山めぐみ准教授、看護学部 檜山明子准教授に協力を依頼することにしました。大会当日はソーシャルアクティビティエリアのコミュティデザインをご担当いただく他、デザイン学部と看護学部の学生による異業種チームが北海道の医療・保健・福祉団体を巡る旅の出会いを綴るロードムービーの上映も計画していますので、ご期待ください!

写真:左から、デザイン学部片山めぐみ准教授、小島君斗さん、尾﨑大輔さん、看護学部池田七望さん
ソーシャルアクティビティ担当:山口章江
SAエリアに「くみたて和室」ができます!
今年は、SA企画会場で展示を兼ねた来場者のお休み所の和室「くみたて2020」が登場します。
これは伝統の木材技術と金物により、誰もが短時間で簡単に設置出来る、フレキシブル性に優れた2畳サイズの和室です。手作業での運搬・設置・保管に適したサイズ・重量で設計されています。利用シーンに応じた可変性が特徴で、自由に建具を配置し、本体同士を連結することができます。日本の伝統建築が誇る建具職人の高度な技術を継承し、伝統的な和の空間の心地よさを、広く一般市民や諸外国の人々の視覚、触覚、嗅覚に訴え、新しい空間創造への貢献を目指しています。
(協力:北海道大学 建築デザイン学研究室 教員:小澤丈夫、内藤誠人 学生:渡部達也、伊藤貴洋、上野怜也、菅原咲紀、三上凌平、渡邊天翔、木村彰人)
