Q43
確認的因子分析で適合度が良くないときにはどうしたらいいですか。
以下のような方法でモデルを改善することができます。
・観測変数の誤差間に共分散(相関)を設定する
質問文の表現が似ている、逆転項目である等、因子とは別の共通点があるような項目の誤差の間に共分散(相関)を設定すると適合度が改善する場合があります。ただ、適合度が改善するからと言ってやみくもに共分散(相関)を設定してはいけません.下記のように共分散(相関)を設定できる合理的な理由が必要です。
適合度が改善しうる誤差間の相関は、修正指数(修正指標)を参考にすると見つけやすいです。修正指数の値が大きいパスほど適合度が改善する傾向にあるので、修正指数が大きく、かつ相関を設定する理由が説明できるところに相関を設定するとよいでしょう。
・因子からのパス係数が小さい項目を除外する、小さい因子間相関を除外する
探索的因子分析と同様に、因子からのパス係数が小さい項目は他の項目との相関が低く、共通の因子が背後にあると考えることができない可能性があるため、除外すると適合度が改善する場合があります。ただし、パス係数が小さいことだけを理由に項目を除外してしまうと、せっかく設定した項目が無駄になってしまいます。内容的妥当性など他の側面も考慮して項目の選択を行う必要があります。
同様に、因子間相関を設定していても実際には相関が弱い場合はその相関を除外することで適合度が改善する場合があります。
・探索的因子分析の結果を参考にモデルを作り直す
上記のように、仮説モデルに少し手を加えただけでは、十分に当てはまりの良いモデルにならない場合は、探索的因子分析の結果を参考にモデルを作り直すことも一つの選択肢です。
変数の扱い方
検定
重回帰分析
- Q15偏回帰係数と標準化偏回帰係数の違いは?
- Q16最小二乗法とは何か?
- Q17ダミー変数とは何か?
- Q18ダミー変数の回帰係数の値はどのように解釈できるか?
- Q19決定係数とはなにか?
- Q20重回帰分析で決定係数が低いが大丈夫か?
- Q21多重共線性とはなにか?
- Q22多重共線性はどのように確認したらいいか?
- Q23分散拡大要因とは何か?
- Q24一般線形モデルとは何か?
- Q25一般線形モデルの従属変数に順序変数を使ったり,パラメトリック検定を適用してよいか?
- Q26一般線形モデルの説明変数に順序変数を使ってよいか?
- Q27重回帰分析やt検定など従属変数の分布に正規分布を仮定している分析で従属変数が正規分布してないがどうしたらいいか?
- Q28回帰分析で出てくる,誤差と残差の違いは何ですか?
- Q29回帰分析で使用するダミー変数の参照カテゴリはどのように決めるのですか。
- Q30(偏)回帰係数の検定が有意でなかった場合は,目的変数と説明変数は関連がないと結論付けていいのでしょうか.
- Q31「年齢・性別等を調整する」とよくいいますがどういう調整をしたら調整したことになるのでしょうか?
- Q32階層的重回帰分析とは何ですか。
因子分析
ロジスティック回帰分析
構造方程式モデリング