トップ 差分 一覧 ソース 検索 ヘルプ PDF RSS ログイン

平成27年度業務実績

平成27年度業務実績

当科の概要

東北大,仙台日赤とならぶ宮城県内の3つの高次周産期センターのひとつとして,胎児疾患や多胎,早産などのハイリスク分娩を主に取り扱っている.平成27年度の母体救急搬送の受入数は77件であった.平成25年3月より周産期センターにMFICU 6床が新たに認可された.また,当院の位置する仙台西郊の落合,愛子,折立地域は仙台随一の人口増加地域であり,日常診療の余力で地域住民のローリスクの妊産婦の管理も積極的に引き受けている.昨年度の母体搬送受入数は97件,分娩取扱い数は333件であり,そのおよそ7割がハイリスク分娩,地域住民のローリスク分娩であった.拓桃医療センターの新築工事,産科病棟の工事による分娩制限が長引いたため,分娩数は前年よりだいぶ減少したが,今年度から通常の診療に戻る予定である.

診療の特色

東北地方唯一の小児専門病院にある産科として,ハイリスク妊娠を含めた妊娠分娩管理,胎児疾患・双胎の周産期管理,胎児手術,出生前診断,遺伝カウンセリングなどを行っている.特に高度で専門的な胎児診断(胎児超音波検査,胎児CT,胎児MRI,羊水検査,絨毛検査,胎児採血など)が特徴的で,絨毛生検(CVS),無侵襲的遺伝学的検査(NIPT),コンバインドテスト(NTおよび妊娠初期母体血清マーカー),胎児遺伝子検査などついては東北地方でほぼ唯一の施行医療施設である.県内のみならず東北6県からの多くの症例が紹介され,平成27年度の実績は,CVS 5件,羊水染色体検査 60件,NIPT 231件,コンバインドテスト 28件であった.

胎児治療

当科の方針として胎児期に治療することを目標としており,出生前に治療が必要となる疾患では適切な胎児治療(胎児手術)を行っている.2010年8月に双胎間輸血症候群に対する胎児鏡下胎盤吻合血管レーザー凝固術を当院ではじめて行ってから,2016年3月までに54例の手術を行った.この胎児鏡下レーザー手術は国内では7施設のみで行われているものである.そのほかに胎児輸血3件,無心体双胎へのラジオ波焼灼術が2件あった.こういった胎児症例は東北地方一円から紹介されている.

遺伝カウンセリングなど

毎週火曜日を遺伝カウンセリング外来とし,遺伝や出生前診断に関する相談に十分に時間をかけたカウンセリングを行っている.社会的に有名にもなった無侵襲的遺伝学的検査(NIPT)の実施にあたっては,特に遺伝カウンセリングを重視している。また妊産褥婦の服薬に関する不安や悩みを解決するための「妊娠と薬カウンセリング」や,医療や震災後の被曝に対する「放射線カウンセリング」などにも取り組んでいる.

また子宮内胎児死亡などを含む死産,妊娠中期の選択的中絶、新生児の看取りなど,あわせて21名の「お子さん」が産科病棟から祈りの部屋をとおって退院して行かれた.こういった流死産,新生児死亡のご両親の心のケアにも積極的に取り組んできた.

連携大学院講座

当科には,東北大学大学院医学系研究科の連携講座(先進成育医学講座胎児医学分野)が併設されており,当科で働きながら社会人大学院生として学んでいる.当科には現在5名の医師が在籍しているが,昨年度はひとりが大学院を卒業し,学位(医学博士)を取得しており,さらに3人が大学院に在籍中である.日常診療のなかで臨床研究を常に積み重ね,学会発表や論文作成に結びつけている.臨床と研究をあわせて学ぶ目的で全国から若手産婦人科医師が集まっている.

--------------------------------------------------------------------

お問い合わせやご質問などをお待ちしております
アドレスはmurotsukiにyahoo.co.jpをつけたものです

当科ではたらきたい,あるいは当講座で研究したいと考えているかたのために

室月研究室トップ にもどる

フロントページ にもどる

カウンタ 1123 (2016年7月4日より)