「リンククロスシル」の連載で、今回新たに第3回の記事が掲載されました。
第3回は笑いと健康に関する記事です。
笑いの健康効果は、以前から医学や生理学の領域で研究されています。
笑いが健康に良い理由や格差社会との関係等、本研究室の調査から分かってきたこと等を紹介します。
2019年9月27日 第3回 笑いは長生きのヒケツ?
https://home.linkx.life/articles/7469
ようこそ、社会疫学者・近藤尚己のウェブサイトへ。社会と健康とのかかわりについての研究成果をお伝えし、ご意見を頂くサイトです。
「リンククロスシル」の連載で、今回新たに第3回の記事が掲載されました。
第3回は笑いと健康に関する記事です。
笑いの健康効果は、以前から医学や生理学の領域で研究されています。
笑いが健康に良い理由や格差社会との関係等、本研究室の調査から分かってきたこと等を紹介します。
2019年9月27日 第3回 笑いは長生きのヒケツ?
https://home.linkx.life/articles/7469
近藤尚己が所属するJAGESプロジェクトのコアメンバーの1人、尾島俊之先生(浜松医科大学健康社会医学講座/教授)が中心となって進めた厚生労働科学研究費補助金(認知症政策究事業)「認知症発症リスクの減少および介護者の負担軽減を目指したAge-Friendly Citiesの創生に関する研究」の一環として、「認知症の人・高齢者等にやさしい地域づくりの手引き」が出版されました。
日本のみならず国際的にも、平均寿命が延伸し、高齢者が増加する中で、認知症の人が増加しています。
従来は認知症の人への支援は個人や家族へのアプローチが中心でしたが、認知症の人が住み慣れた地域の良い環境で自分らしく暮らし続けるためには、地域ぐるみで「認知症高齢者等にやさしい地域の実現」に取り組むことが重要になってきています。
国際的な評価方法を参考にしながら、日本の各地域の現場において活用できることを意識しながら、指標の利活用を軸にまとめたものです。
冊子のPDFファイルはこちらから無料でダ
参考:
認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000064084.html
海外の非政府組織(NGO)の食関連のシンクタンク、Food Tankのサイトにインタビュー記事が掲載されました。
Creating Partnerships in Tokyo is Key to Effective Government Food Initiatives -June, 2019
インタビューでは足立区が糖尿病などへの対策として掲げる「
こういった地域環境を改善することによる健康づくりや健康格差是
例えば、地域の飲食店は住民との距離が近く、
参考記事:
論文出版:少額の割引キャンペーンで健康メニューの注文増加(近藤尚己ウェブサイト) http://plaza.umin.ac.jp/~naoki_kondo/blogs/1568“健康格差”イギリスと足立区の具体的成果(プレジデントオンライン)
崖っぷち足立区の挑戦 https://president.jp/articles/-/23743?page=4
「ベジ・ファースト」という食べ方 https://president.jp/articles/-/23743?page=5
ベジタべライフ協力店の取り組み https://president.jp/articles/-/23743?page=6
子どもたちの食習慣改革、足立区が健康になる日
https://president.jp/articles/-/23743?page=7
委員を務めている東京都高齢者保健福祉施策推進委員会・保険者支援部会の令和元年度第1回会合が本年8月に開催されました。
このたび、保険者支援部会の資料及び議事要旨が東京都福祉保健局のホームページに掲載されましたので報告します。
令和元年8月26日
令和元年度第1回東京都高齢者保健福祉施策推進委員会保険者支援部会
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kourei/shisaku/suishin-iinkai/R1_hokenzyashien_1.html
共同著者を務めた腰痛と認知症に関する論文が医療系メディアで紹介されました。
McGll大学の山田恵子先生を筆頭とする以下の論文です。
Yamada K, Kubota Y, Tabuchi T, Shirai K, Iso H, Kondo N, & Kondo K.(2019). A prospective study of knee pain, low back pain, and risk of dementia: the JAGES project.Scientific Reports volume 9(1)
https://www.nature.com/articles/s41598-019-47005-x
2019年6月に国際雑誌Journal of Epidemiologyに掲載された論文に関連して、以下の新記事が掲載されました。
高齢者、運転やめたら…要介護リスク2倍 活動量減って(2019年9月5日、朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/ASM936VTLM93ULZU016.html
この記事に関する論文はこちらです。
筑波大学医学医療系 市川政雄教授が中心となって執筆を進めた論文が
国際雑誌Journal of Epidemiologyに掲載されました。
近年、高齢運転者対策がますます強化され、社会的にも高齢運転者に運転中止を促す機運が高まっています。しかし、運転中止による健康への影響についてはこれまで見過ごされてきました。
そこで本研究では、運転をやめることで要介護認定のリスクがどれくらい高くなるのか、運転をやめても公共交通機関や自転車を利用している場合はどうなのかを検証しました。
その結果、運転をやめた人は運転を続けている人と比べ、要介護認定のリスクが約2倍に上っていました。一方、運転をやめても公共交通機関や自転車を利用している人はそのリスクが約1.7倍に抑えられていました。
高齢運転者は運転をやめれば事故を起こさなくなりますが、活動的な生活が送れなくなることで、健康に悪影響が及ぶと考えられます。高齢運転者対策においては事故のリスクだけでなく、健康のリスクにも配慮が必要といえます。
Hirai H, Ichikawa M, Kondo N, Kondo K. The risk of functional limitations after driving cessation among older Japanese adults: the JAGES cohort study. Journal of Epidemiology(https://doi.org/10.2188/jea.JE20180260)
プレスリリースはこちらです。
平成28年度の食育月間の事業として、東京都足立区が同区内26の飲食店と協力し、各飲食店において野菜増量メニューを購入した人に50円引きをするキャンペーンを1週間実施しました。
このたび、その結果や考察をまとめた論文が、International Journal of Behavioural Nutrition and Physical Activityに掲載されました。
糖尿病などの慢性疾患の予防には、日々の食事や運動の改善が必要です。そのためには、個人の努力だけでなく、健康的な行動をとりやすいように社会環境を整備することが求められます。
東京都足立区は、「住んでいるだけで自ずと健康になれるまち」を掲げて区内の社会環境の整備に力を入れており、糖尿病対策として、区内飲食店・小売店との連携により野菜が多く含まれるなどのメニュー(以下、野菜増量メニュー)を提供する「あだちベジタベライフ協力店」事業を実施しています。
区は「普段は敬遠しがちな人にも野菜増量メニューのおいしさを知ってもらう」ことを目的として、平成28年6月の食育月間中に、賛同を得た同区内26の飲食店において、野菜増量メニューを購入した人に50円キャッシュバックをするという一週間のキャンペーンを行いました。
本研究室では、期間前・期間中の来店者や協力店舗のオーナーへアンケート調査を行いこのキャンペーンの効果の評価をしました。その結果、キャンペーン前の1週間に比べて、キャンペーンを実施した期間では、1日当たりの野菜増量メニュー注文者の割合が1.5倍、飲食店の1日当たりの売り上げが1.77倍に増加しました(図1)。さらに、来店者の属性ごとに検討してみたところ、普段の外食時の平均昼食代(所得の代用変数として活用)が最も低い人や非正規雇用の人々で、注文者割合が他の人々に比べて特に増加したことがわかりました(図2)。
対象者の属性により効果に違いがみられたことから、このような健康づくりの活動を評価する際は対象者の属性別の効果を評価することが大切です。
プレスリリースはこちらです。
図1 キャンペーン前を1とした場合のキャンペーン中の注文者割合および売り上げの比率。バーは95%信頼区間。曜日、気温、湿度、天候、店舗の違いの影響は統計的に取り除いた。
図2 普段の外食時の平均昼食代別にみた野菜増量メニュー注文者の割合。バーは95%信頼区間。性別、年齢をはじめとする個人の属性および店舗の違いの影響は取り除いてある。
* 参照値に対してp < 0.05
Wataru Nagatomo, Junko Saito and Naoki Kondo(2019)Effectiveness of a low-value financial-incentive program for increasing vegetable-rich restaurant meal selection and reducing socioeconomic inequality: A cluster crossover trial. International Journal of Behavioral Nutrition and Physical Activity. International Journal of Behavioral Nutrition and Physical Activity 16:81
https://doi.org/10.1186/s12966-019-0830-5
前回、孤独と健康に関する内容を紹介した「リンククロスシル」で、今回新たに第2回の記事が掲載されました。
第2回はねたみ、そねみとも言われる嫉妬心に関する記事です。
嫉妬心はどのようなときに生まれ、どのように健康に影響するのか、また、その対処法について紹介します。
2019年8月27日 第2回 ねたみ、そねみ…人と比べすぎると不健康に?
https://home.linkx.life/articles/7320
大樹生命保険株式会社HPの「健康コラム」というコーナーがあります。
このたび、コニュニティナースに関する記事に本研究室のウェブサイトが引用されました。
コミュニティナースとは、病院の看護師や訪問看護師とは違い、地域の中で「病気にならないようにする」ための予防医療を広めることや、退院後の日常生活のサポート等を行う、地域の健康を担う存在として注目されています。 地域住民への社会的サポートの重要性やその役割についての解説に関連して、本研究室のウェブサイトの解説内容が引用されました。
2019年7月1日 vol.61 コミュニティナース
https://www.taiju-life.co.jp/joyful/health/061/index.htm