BS11報道番組「INsideOUT」に出演しました。

10月11日午後8時59分からの番組 報道ライブINsideOUTに出演しました。11日から2週間、youtubeで無料配信されます。

ビデオリンク先:https://www.youtube.com/watch?v=tOEg_XpsW1A

以下、番組ウェブサイトより(http://www.bs11.jp/news/5840/

10月11日(火)
「『健康格差』って何? こんなに違う医療機会」
ゲスト:近藤 尚己(東京大学大学院准教授、医師)、市田 行信(株式会社 政策基礎研究所 代表取締役)

豊かで幸福な人生を送るために必要なのは、まず「健康」であること。しかし、その健康が、貧困によって格差が生じることがわかってきた。
世界保健機関=WTOは、2008年に「社会的不遇の程度と密接に関係した健康格差が存在する」と報告。国内の調査では、貧困である妊婦の方が糖尿病などと診断される割合が高く、胎児に深刻な影響を与える。
また、地域によっても「健康格差」が生じる。沿岸部の塩分過多地域とそれ以外では平均寿命が違うなどだ。

経済力、地域、家族構成などの違いで生じる「健康格差」の実態について迫る。

NHKスペシャル「#健康格差」で本教室の研究成果が取り上げられました。

2016年9月19日(月)午後7時30分~8時43分に放映されたNHKスペシャルへ取材協力をしました。また、本教室が実施したケアプロ株式会社のデータを用いた研究成果が番組で取り上げられました。
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20160919

週刊東洋経済「健康格差」特集でインタビュー記事が取り上げられました

少し前の情報ですが、ビジネス誌 週刊東洋経済の特集「健康格差」が7月号で掲載されました。インタビュー記事も掲載していただきました。
http://store.toyokeizai.net/magazine/toyo/20160627/

健康格差算出ソフトHD*Calcの日本語説明ファイル

米国国立がん研究所が無料で公開している健康格差のモニタリングのためのソフトウェア:Health Disparity calculator (HD*Calc)を使うための説明書を添付します(作成:長谷田真帆氏)

長谷田 HDCalc使い方.pdf

論文出版:幼少期の暮らしぶりと寿命の関係

特任研究員の谷さんらとまとめた論文が出版されました。

幼少期に経済的に不利なことと老後の死亡リスクが低いことが関連:JAGES追跡調査
Childhood socioeconomic disadvantage is associated with lower mortality in older Japanese men: the JAGES cohort study

  • Childhood socioeconomic disadvantage was ‘paradoxically’ associated with lower mortality in Japanese men, but not in women.
  • The association between childhood socioeconomic disadvantage and lower mortality was stronger among the 75-years-old or older participants compared with those aged 65–74 years, which may be due to selective survival, childhood physical training or postwar calorie restriction in this generation of Japanese males.

全文アクセス(英語)
http://m.ije.oxfordjournals.org/content/early/2016/07/06/ije.dyw146.long?view=long&pmid=27401729

日本の健康格差:医療者は何をすべきか

日曜日に京都大学で開かれる米国内科学会日本支部の総会でお話します。英語と書いてありますが、日本語で話します。適宜英語で補足します。スライドは英語です。
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2-1-1 英語 日本の健康格差:医療者は何をすべきか/Health disparity in Japan: What should medical practitioners do?
近藤 尚己・Wayne J. Riley, MD
——–
http://acp2016.org/
http://acp2016.org/pdf/flyer.pdf

笑いと病気との関係の研究成果が多方面で取り上げられています!

先日発表した、笑いの頻度と脳卒中などの病気との関連に関する論文の内容が、テレビ等の各メディアで数多く取り上げられているようです。

たくさん笑っている人ほど病気の人が少なかった、という関連を示したものであり、笑いの頻度を増やすと病気をしなくなる、というところまでを明らかにしたものではありません。

とはいえたくさん笑って不健康になる、ということも考えにくいと思います。

笑いたくても笑えない、笑う機会が少ない、という方々もいると思います。笑いの機会が増えるような地域の環境の工夫を考えて行きたいものです。

主な報道
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000070457.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160315-00010002-yomidr-hlth
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00318689.html

報道: 笑いが少ない人は脳卒中などが多い

フジテレビ系列のニュースで、研究成果が報道されました。

笑いと脳や心臓の病気との関連があることが示された、という内容です。たくさん笑うと、その後それらの病気になりにくくなるか、という「因果関係」を示していない点にご注意ください。

報道内容は以下です。

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00318689.html
「笑い」と脳卒中についての論文が発表された。
東京大学の研究チームは、日常生活で「ほとんど笑わない」高齢者は、「毎日笑う高齢者」に比べて、脳卒中を発症した人の割合が、1.6倍に増えるという論文を発表した。
65歳以上の高齢者およそ2万人を調査したところ、「ほとんど笑わない」と回答した人は、「ほぼ毎日笑う」と答えた人に比べ、脳卒中を発症した人の割合が1.6倍に、心疾患では1.2倍に増えるという。

なお、本研究は東京大学医学部医学科の林慧さんやハーバード大学のカワチ・イチロウ教授、教授福島県立医大の大平哲也教授、琉球大学の白井こころ准教授千葉大学の近藤勝則教授らとの共同執筆論文です。
論文は本日13日、疫学の国際専門誌Journal of Epidemiologyから出版されました。以下からダウンロードできます。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jea/advpub/0/advpub_JE20150196/_article
Title: Laughter is the Best Medicine? A Cross-Sectional Study of Cardiovascular Disease Among Older Japanese Adults

Authors:

Kei Hayashi
Ichiro Kawachi
Tetsuya Ohira
Katsunori Kondo
Kokoro Shirai
Naoki Kondo
Background: We sought to evaluate the associations between frequency of daily laughter with heart disease and stroke among community-dwelling older Japanese women and men.

Methods: We analyzed cross-sectional data in 20 934 individuals (10 206 men and 10 728 women) aged 65 years or older, who participated in the Japan Gerontological Evaluation Study in 2013. In the mail-in survey, participants provided information on daily frequency of laughter, as well as body mass index, demographic and lifestyle factors, and diagnoses of cardiovascular disease, hyperlipidemia, hypertension, and depression.

Results: Even after adjustment for hyperlipidemia, hypertension, depression, body mass index, and other risk factors, the prevalence of heart diseases among those who never or almost never laughed was 1.21 (95% CI, −1.03–1.41) times higher than those who reported laughing every day. The adjusted prevalence ratio for stroke was 1.60 (95% CI, 1.24–2.06).

Conclusions: Daily frequency of laughter is associated with lower prevalence of cardiovascular diseases. The association could not be explained by confounding factors, such as depressive symptoms.