2020年1月に国際雑誌 JAMA Netw Openに掲載された論文に関連して、以下の記事が掲載されました。
子どものころに虐待経験の高齢者 年間医療費11万円余高く(2020年1月29日、NHK NEWS WEB)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200129/k10012263041000.html
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ようこそ、社会疫学者・近藤尚己のウェブサイトへ。社会と健康とのかかわりについての研究成果をお伝えし、ご意見を頂くサイトです。
2020年1月に国際雑誌 JAMA Netw Openに掲載された論文に関連して、以下の記事が掲載されました。
子どものころに虐待経験の高齢者 年間医療費11万円余高く(2020年1月29日、NHK NEWS WEB)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200129/k10012263041000.html
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東京医科歯科大学国際健康推進医学分野 特別研究員の伊角彩さんが中心となって執筆を進めた論文が国際雑誌 JAMA Netw Openに掲載されました。
幼少期の被虐待経験はその後の健康に長期的な影響を与え、高齢期にまで及ぶ可能性が示唆されています。では、被虐待経験は高齢期の医療費にまで影響を与えるのでしょうか。
本研究では、政令指定都市A市において、要介護認定を受けていない高齢者への質問紙調査と2012・13年度の医療レセプトデータを連結したデータを用いて、被虐待経験の有無による高齢期の医療費の相違を検討しました。
その結果、家庭内暴力の目撃、身体的虐待、心理的ネグレクト、心理的虐待いずれかの虐待を18歳までに受けていた高齢者(N=176, 18.0%)の年間医療費は、被虐待経験のない高齢者と比べて116,098円高いことが示されました。
この結果から幼少期の被虐待経験によって生じる高齢者の医療費は日本全体で約3,330億円に上ると試算できます。
プレスリリースはこちらです。
厚生労働省老健局が実施する「一般介護予防事業等の推進方策に関する検討会」に携わり、2019年5月から、できる限り多様な立場の関係者からのヒアリングを行いつつ、議論を重ねてきました。
このたび、取りまとめの資料が厚生労働省老健局のHPに掲載されました。
令和元年12月13日(金)
「一般介護予防事業等の推進方策に関する検討会」取りまとめ
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08408.html
一般介護予防事業等の推進方策に関する検討会取りまとめ(本文)
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000576580.pdf
一般介護予防事業等の推進方策に関する検討会取りまとめ(概要)
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000576581.pdf
一般介護予防事業等の推進方策に関する検討会取りまとめ(参考資料)
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000576582.pdf
「リンククロスシル」の連載・第5回の記事が掲載されました。
2019年12月27日 第5回 パートナーに先立たれると体に悪い?その影響を男性のほうが受けやすいワケ
https://home.linkx.life/articles/7995
学識経験者として参画している委員会の議事録が公表されました。主に以下のような意見を提示しました。
果物等、健康に資する少量品の価格調整、安全に自転車を利用できる環境整備等、健康づくりに向けて、保健福祉部門の垣根を超えた連携を進めるべき
国民健康栄養調査等は都民の客対数が数百しかない。そのため、このような既存の質問紙調査データを活用した健康づくり事業を活用した事業評価には限界があるため、多様な部署や民間団体が保有している大規模なデータを積極的に活用した評価の枠組みも検討するべき
この度研究室のニュースレターを発刊する事としました。
本研究室の活動状況や、メンバーの動向等をお知らせしていきます。
どうぞよろしくお願いします。
ニュースレターはこちらです。
株式会社メルカリとのフリマアプリ活用による「シニアのコミュニティ参加および活性化による健康促進効果の検証」に関する共同研究を進める契約を締結いたしました。
メルカリ、外部有識者と二次流通に関する研究を行う 「メルカリ総合研究所」を設立
メルカリ総合研究所ウェブサイト
人々や社会とのつながりは、健康に影響を与える大きな要因です。今や多様な世代がフリマアプリを使って、身近のものを売ったり、通販のような感覚で買い物をしています。
私たちは、インターネット活用した「売買」は、新たな社会とのつながりの機会、新しいコミュニティを提供できるのではないか、と考えています。
フリママプリに関する新たなコミュニティが、高齢者のアクティブな生活、そして健康に貢献するか、検証していきます。
月刊誌『治療(2019年11月 Vol.101 No.11)』の特集「医療と地域をつなげる貧困対策」に総論「貧困を治療する―医師が貧困に取り組む意義」を執筆しました。
貧困は、単にお金が不足していることだけではなく、社会的なネットワークから切り離され孤立した状態など、多くの社会的問題と関連した生活面の困窮全般を包含する概念です。
貧困を軽減が、治療の効果の改善や疾病予防にもつながる可能性があります。
「リンククロスシル」の連載・第4回の記事が掲載されました。
公正で働きやすい職場かどうかが、働く人のメンタルヘルスや喫煙などストレスに関連する行動と関係します。最新の研究成果を報告します。
2019年10月30日 第4回 働きやすく、健康な職場とは?職場の意思決定の問題や上司の配慮不足で不健康に
https://home.linkx.life/articles/7635