手術紹介

髄膜腫

髄膜腫とは

 脳の表面の膜(硬膜)から発生する良性の腫瘍です。3cmを超えると麻痺や言語障害、頭痛などの症状が出現するため手術が必要となります。視神経の近くに発生したものは視力や視野の障害を防ぐ目的で3cm以下でも手術をお勧めする場合があります。

当院での手術の特徴

 脳の中のさまざまな場所に発生し、経験豊富な当院では最適なアプローチを提示してご本人と相談しながら手術方法を決定します。病気の部位によっては鼻からアプローチするなど体の負担の少ない方法を採用しています。手術中に専門のスタッフが脳の機能を術中モニタリング(脳波のようなもの)を行うことで、より安全に手術が行える環境を整えています。症状が出現しても早いうちに取り除けば多くの場合症状の回復が得られています。
 手術ができない場合や、手術後に病変が残存した場合には当院でライナックによる定位放射線治療を行うことも可能です。


44歳女性 頭痛で発症。左右にまたがる髄膜腫を全摘出しました。


認知症の進行で発症した72歳女性です。
大きな脳室内の腫瘍を全摘出し認知症は改善しました。