手術紹介

頭蓋底腫瘍に対する経鼻的アプローチ

 当院では、髄膜腫の一部や脊索腫、頭蓋咽頭腫など、一部の頭蓋底部の腫瘍に対して、より体への負担が少ない手術法として鼻からのアプローチを積極的にお勧めしています。脳を操作することなく病気を取り除くことができるメリットがあります。開頭手術と比較して髄液漏れの心配がありますが、筋膜を用いた鼻の奥での硬膜の縫合や骨セメント・脂肪の利用など、さまざま方法を駆使してその予防に取り組んでおり良好な成績を上げています。


55歳女性、複視と麻痺で発症しました。
頭蓋底部の脊索腫を経鼻的に摘出し、複視と麻痺は消失しました。