遷延性悲嘆症のための心理療法(J-PGDT)への参加をご希望の皆さまへ
実施方法
このプログラムは、1-2週間に1回、12-16回の面接で終了できるようにプログラムが組まれています。
1回の面接は50分間ですが、次回の面接までの間に宿題をしていただく必要があります。
プログラムは以下の機関で実施いたします。
<プログラム実施機関>
- 武蔵野大学認知行動療法研究所
実施場所:武蔵野大学心理臨床センター(東京都江東区) - 国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター
実施場所:国立精神・神経医療研究センター病院(東京都小平市) - 国際医療福祉大学大学院赤坂心理相談室(東京都港区)
- 兵庫県こころのケアセンター(兵庫県神戸市)
※お問い合わせは問い合わせフォームからお願いいたします。
治療参加の要件
この治療に参加していただくのは、大切な人(家族、親戚、友人、恋人など)との死別を経験した方で、以下の要件を満たしている方です。
- 年齢が20歳以上
- 遷延性悲嘆症を主訴とし、遷延性悲嘆症の診断基準を満たす
- 死別から13ヶ月以上経過している
- 医療機関に受診している人では主治医から研究参加の許可が得られる
(今通っていらっしゃる医療機関をやめたりせず、継続して通院されることをお願いしております) - 自殺や自傷行為の危険があるような考えや行動がない
- プログラム実施機関に1-2週間に1回の通院が可能な方
- 日本語を母国語とする
※妊娠中や授乳中の方、現在死別に関することで刑事裁判や民事裁判を行っている方、 またプログラムを続ける上で支障のあるようなお身体の病気、重度のうつ病等の合併などがある場合には安定して治療を行うことが困難であることが予想されますので、そのような状況が安定してから御参加願います。
このプログラムに参加することで、遷延性悲嘆症の症状の改善が期待されています。 しかし、死別の状況や亡くなった方の記憶に徐々に向き合って頂くことになるため、プログラムの途中で、苦痛な気持ちの増加や落ち込んだ気持ちなど、一時的な症状の悪化に気づくことがあるかもしれません。 プログラムの中で症状の悪化など見られる場合には、研究スタッフである医師や臨床心理士が対応いたします。また、研究実施や発表にあたっては、個人情報およびプライバシーの保護に十分な配慮をいたします。 また、この治療がすべての症状や問題を解決する訳ではないことも事前に御了解願います。
治療参加の手続きについてはこちらをご参照ください。
研究倫理について
本研究は、このプログラムの実施機関である武蔵野大学、国立精神・神経医療研究センター、国際医療福祉大学大学院および兵庫県こころのケアセンターの倫理委員会の承認を受けて行っています。
また、この研究はUMIN臨床試験登録(UMIN-CTR)に登録しています(UMIN試験ID:UMIN000029930)。
この治療への参加に希望された方には、まず、研究スタッフである臨床心理士あるいは医師が説明文書に基づいて治療について説明をいたします。その際に疑問点や分からないことなどご確認ください。 その上で、治療に参加することを決めていただき、同意文書にご記入いただきます。
この治療への参加は任意です。治療についての説明を聞いて参加をしないことを決定したり、また同意書を書いていただいた後でもいつでも参加を取りやめることができます。参加をとりやめたとしても、一切不利益は生じません。
治療参加に関するお問合わせ
遷延性悲嘆症のための心理療法(J-PGDT)への参加を希望する方は、問い合わせフォームにご記入下さい。