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反-死刑廃止論


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ライフワーク:団藤重光『死刑廃止論』批判

草稿


児玉の去年(96年)の意見

死刑を完全に廃止する必要はない。すでに社会に甚大な 害を及ぼし、これからもその危険が大いにあるような人間は、誤判の可能性が ほぼなければ、予防論の立場から言っても、応報論の立場から言っても、死刑 にするのが妥当である。そのような極悪犯罪人が出てくる可能性も考えて、死 刑制度自体は存続させ、その適用の数を極力減らせばよい。

児玉の現在(97年5月)の意見

現在のところ死刑を廃止する決定的な根拠はない。誤判 の議論は「とりかえしがつかない」という言葉の意味を詳細に吟味すれば、お そらく刑罰制度そのものの否定につながるであろう。死刑廃止論の議論がもっ と説得力のあるものにならない限り、わたしはまだまだ反死刑廃止論者であり 続ける。(詳しくは、誤判可能性を論拠とする 死刑廃止論の検討を参照)

といっても、わたしは死刑が好きだとか殺人者はみんな殺せ、とかいうわ けではない。なるべく死刑執行の数が減るに越したことはない。(05/28/97)


Satoshi Kodama
kodama@socio.kyoto-u.ac.jp
Last modified on 08/26/97
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