呼吸器外科の入院生活について、ご案内します。
入院生活には分からないこと、不安なことが多いと思いますが、それをそのままにせず、何でもご相談ください。患者さん・ご家族と医療者が共に、入院生活や治療について話し合って進めていけることが大切だと考えております。
手術目的で入院予約した際、以下の資料を用い、病棟の看護師から説明を行います。参考にしてください。
入院受付で手続きを行います。
入院案内のパンフレットをお渡しいたします。
病棟は6階の6W病棟にあります。ナースステーションの窓口でお名前を伝え、ご記入いただいた「入院時問診票」をお渡しください。
看護師が面談室にて、入院までの経過や病状、入院に必要なお話を伺います。
患者間違いを防止するためのネームバンドを手首に装着します。医師からの病状・手術説明が先になることもあります。
外科医師より、患者さんとご家族に病状・手術の説明を行います(看護師が同席することもあります)。
医師の説明後、不明な点などありましたら、看護師にご相談ください。
手術のために必要な血液検査を行います。
手術後の合併症予防のため、寝たままでのうがいや腹式呼吸、上手な咳の方法を練習します。
また、麻酔科医の診察、手術室看護師の訪問があります。
消灯までに入浴をしていただきます。
また新しい治療法や新薬、臨床試験などの話も治験管理室(CRC)から話があることもあります。
病棟にいる臨床薬剤師が処方されるお薬の内容や副作用について、丁寧に説明いたします。
手術当日、手術着に着替え、血栓防止の弾性ストッキングを履いて、徒歩で手術室に入ります。
(患者さんの状態にあわせて車いすの使用もできます)
ご家族も手術前に病棟に来ていただき、一緒に手術室へ向います。
手術室での、肺の手術場面です。
患者さんは、手術終了後、HCU(高度治療室)に入室します。ご家族は、ここで患者さんと面会できます。
心電図、酸素、胸腔ドレナージ(胸に入った管)、点滴、硬膜外麻酔(背中から入った痛み止めの管)が入った状態です。
翌日の朝に6W病棟に戻ります。
前中、状態が安定していれば、採血・レントゲンの検査後に看護師が付き添って歩いて病棟に戻ります(ふらつきがある場合などは車椅子を使用します)。
点滴・硬膜外麻酔・尿道カテーテル・胸腔ドレーン、酸素などを付けた状態で戻ってきます。
*基本的には、食事がその日の昼食から開始となります。
午後には、安全に配慮しながら行動範囲を拡大します(転倒に注意)。早い時期から歩くことで術後の経過が順調に進みます。
この時期に、尿道カテーテル、点滴が抜ける場合もあります。多くの管が入っている場合、看護師が歩行に付添うことがあります。
この時期には、おおよその方は、管類が全て抜けて歩くのもだいぶ楽になってきます。
部分的なシャワーが可能になります。
自宅での注意事項など、パンフレットを用いて看護師が説明します。
疑問や不安などがあれば質問をしてください。
おおよそ、術後4-7日目で退院となります。
次回の外来予約をお伝えします。通常、退院1-2週間後です。