私たち、神奈川県立がんセンター胃食道診療チームは、胃食道外科、消化管内科、放射線腫瘍科、病理診断科、薬剤科、栄養科、そして看護部が一丸となって、胃がんと食道がんを中心とした悪性腫瘍の治療に取り組んでいます。一人一人の患者さん、そして、ご紹介いただいた医師の皆様に満足していただける心のこもった最高の医療を提供したいと考えています。
手術に関しては、できるだけ短時間ながら、確実なリンパ節郭清と出血量の少ないトップレベルの技術を、患者さんに負担の少ない短時間でご提供することを心がけています。早期のがん患者さんには、侵襲の少ない腹腔鏡・胸腔鏡を用いた手術を積極的に行い、手術用医療ロボット(ダビンチ)を導入した最先端のロボット支援下手術も行っています。さらに、最も早期のがん患者さんには、内視鏡を用いた粘膜下切除も積極的に行っています。
進行した胃がん・食道がんの治療には、抗がん剤治療が不可欠です。近年の抗がん剤治療の進歩は著しく、高い治療効果と少ない副作用を両立した薬剤の開発が進んでいます。日本人がノーベル賞をとった免疫チェックポイント阻害剤もその一つです。抗がん剤治療は、医師、薬剤師、看護師がその全てに関わり、原則的には標準治療に則って行われますが、当院では「最先端の臨床試験」や「治験」が複数行われており、それらに参加できる可能性もあります。さらに、昨年、保険収載となった最先端医療の「ゲノム医療」に関しては、当院はその拠点病院になっており、標準治療をすべて投与した場合にも、次の薬剤を当院で探すことができます。
さらに、食道がんの治療では、抗がん剤および放射線治療を組み合わせた化学放射線療法も非常に重要です。放射線腫瘍科では、最先端の機器と技術を用いて最新・最良の治療を行っています。
手術後の食事や栄養状態に関して不安を持っていらっしゃる方も多いかと思います。当院では、通常診療とあわせて、管理栄養師が患者さんの術後の食事摂取や栄養状態をしっかりとみさせていただき、一人一人に合ったアドバイスをいたします。
看護に関しては、患者さん一人一人の不安や苦痛をできる限り取り除けるような寄り添った看護を心がけています。どんなことでもおっしゃってください。お力になれることが、私共の喜びです。
当院ではセカンドオピニオン外来も受け付けております。診断や治療等に関してのご不安ができる限り取り除かれますように、詳細にわかりやすくご説明いたしますので、お困りの事があれば、ぜひご受診ください。
胃食道診療チームは、胃食道外科、消化管内科、放射線腫瘍科、病理診断科、薬剤科、栄養科、看護部などが協力して、胃がんと食道がんを中心とした悪性腫瘍の治療に取り組んでいます。
胃食道外科は8名です。全員が消化器外科専門医をもっています。一人一人の患者さんに、最善で最高の手術技術を提供いたします。
食道がんに対する放射線治療を、最先端の機器と技術を用いて行います。また切除できない胃がんに対して、放射線と免疫チェックポイント阻害剤を組み合わせた放射線免疫療法を臨床試験として施行してします。
病理診断は6名の医師で行っています。手術をはじめとするすべての治療方針の決定に求められる精度の高い病理診断を行っています。
安心して手術や化学療法などの治療を受けていただくために、患者さんにお薬の説明を行い、治療前後の薬剤のチェック、血液データや副作用のチェックを綿密に行っています。
手術後の食事や栄養に関して、管理栄養師が患者さんの術後の食事摂取や栄養状態をしっかりとみさせていただき、一人一人に合ったアドバイスをいたします。
がんと共に今を生きる患者さんに寄り添い、その人らしさを大切にした最良の看護を提供します。