胃がんの手術後の生活


    入院期間は手術の内容や術後経過によって異なりますが、順調に経過した場合、胃がんの場合には10日間前後で退院になります。入院中に何かご不便なことがありましたら、どのようなことでも、お気軽にスタッフにお話しください。

1.手術後1日目

ベッドに横になったままHCUから4W病棟に戻ります。看護はHCUの看護師から4W病棟の看護師に引き継がれます。
部屋に戻った後、体温や脈拍、血圧測定などを行い、体の状態を確認します。痛みや吐き気などの症状がある場合には、症状を和らげるための薬を使います。
状態が安定していれば、少しずつ起き上がりの練習を行い、可能であれば看護師が付き添って歩行を始め、水分を摂取します。

2.手術後2日目

看護師が付き添い、歩行訓練を行います。歩行が実施できれば、両足に巻いていた機械をはずし、弾性ストッキングを脱ぎます。早期から歩くことで、肺炎や腸閉塞などの合併症を予防し、術後の経過が順調に進みます。
手術後は回復する過程で発熱がみられ、汗をかくことがあります。ご自身で着替えをすると、点滴や管が抜けてしまうことがあるため、看護師が温かいタオルで体を拭き、着替えの手伝いをします。

3.手術後2日目以降

歩行訓練が進めば、この時期に尿道カテーテルを抜くことができます。また、点滴や腹部の管が一本ずつ抜けていくので、歩行が楽になってきます。
術後のシャワーは、ドレーンがすべて抜けた翌日から可能になります。管が抜ける日数は手術の内容によって異なります。
術後の身体症状、採血やレントゲンなどの検査結果に問題ないことが確認された後に食事が開始されます。術後初めての食事は、腸に負担の少ない流動食から開始されます。食事開始の際には、管理栄養士より食事の摂り方の説明があります。
術後の経過を確認しながら、通常の食事を目指して、食事の形態が少しずつ変更され、流動食から順番に固くなってきます。医師の許可が出るまで、病院食以外(炭酸ジュースやコーヒーなどを含む)のものは摂取しないようにしてください。

4.退院後の生活

    退院後、最初の外来を受診されるまでの2~3週間は、自宅で療養していただきます。
    その間にも何かありましたら、すぐに当院に電話をおかけください。看護師や医師がすぐに対応し、診察が必要な場合は、できるだけ早く対応いたします。

    外来では、症状やステージに合わせた間隔で診療します。定期的に血液検査、CT、内視鏡検査などを行い、再発がないかしっかりと診ていきます。
    また、食事指導等については、栄養管理科の管理栄養士が一人一人に合った指導を行います。

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