お知らせ:公衆衛生セミナー:日本における健康の社会決定要因

今年も公衆衛生セミナー:日本における健康の社会決定要因(The Osaka Public Health Seminar: Social Determinants of Health in Japan)が開催されます。
近藤尚己も8月9日に登壇します。

【日程】 2021年 8月7日(土)、8日(日)、9日(月)
【場所】 大阪大学吹田キャンパス 最先端医療イノベーションセンター棟 1階マルチメディアホール

8月9日 (月) 12:00 – 12:45 講演 16
社会的処方: 共生型社会づくりに向けたSDH概念の応用 近藤尚己(京都大学)

※阪大教員・学生以外はweb(Zoom)のみでの参加となります。
1.参加ご希望の方は、専用の登録フォームより参加登録を お願いいたします。
登録締切 : 2021年7月18日(日)
スケジュール詳細プログラムは、こちら
※Zoom参加のためのURL・ID等は、各日の前日にメールにてお送りします。参加登録フォームURL:
https://forms.gle/QUJHy7kup6CFraV27

連載:「健康管理支援事業」を考える(季刊公的扶助研究, 西岡)

研究員(非常勤)の西岡大輔の新連載が季刊公的扶助研究で始まりました。

「健康管理支援事業」を考える
季刊公的扶助研究 262:24-7. 新連載
大阪医科薬科大学研究支援センター医療統計室 助教 西岡大輔

西岡大輔のウェブサイトはこちらです

連載:層別解析により因果効果を推定する(医学界新聞, 助教 井上)

助教の井上浩輔が医学界新聞で連載している「臨床研究・疫学研究のための因果推論レクチャー」の最新回が掲載されました。

[第4回] 層別解析により因果効果を推定する
(2021.07.05 週刊医学界新聞(通常号):第3427号より)

井上浩輔のウェブサイトはこちらです

メディア掲載:農家のうつリスク研究 地域越える助け合い必要(特別研究学生 金森)

特別研究学生の金森万里子の論文について、複数の新聞に掲載されました。

「農家のうつリスク研究 地域越える助け合い必要」 山陰中央新報(2021年7月5日)
https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/54401

その他、沖縄タイムス 、神戸新聞、日本海新聞、高知新聞
(Kochi)、山陽新聞、新潟日報、福島民報、岩手日報、埼玉新聞、東京新聞、南日本新聞、秋田さきがけ、山陰中央新報、東奥日報、山形新聞、長崎新聞、佐賀新聞

チームの東京大大学院医学系研究科大学院生で獣医師の金森万里子さんは「農業は地域での助け合いが多い仕事。地域に同業者が少ない場合、助け合いをしづらいことがメンタルヘルスに影響している可能性がある。地域を越えて助け合える仕組みの充実が必要だと思う」と話している。

参考:
Kanamori, M., Hanazato, M., Kondo, K., Stickley, A., & Kondo, N. (2021). Neighborhood farm density, types of agriculture, and depressive symptoms among older farmers: a cross-sectional study. BMC public health, 21(1), 1-11.

金森万里子のウェブサイトのプレスリリースはこちらです

メディア掲載:在宅ワークで野菜や果物の摂取量が増加(リンクアンドコミュニケーションとの共同研究)

助教の佐藤 豪竜が発表した論文についてプレスリリースを発表しました。

リンクアンドコミュニケーション、京都大学大学院との共同研究を論文発表
在宅ワークで野菜や果物の摂取量が増加!
コロナ第一波における食生活の変化が明らかに。
【健康格差拡大】女性の食事の質が良化も、子育て世代は栄養バランスの調整に苦戦
PRTIMES_JP(2021年7月1日)

昨年の1回目の緊急事態宣言期間中は、野菜や果物の消費が増えていたことから、全体的に「食事の質」は上がっていたようです。在宅ワークの推奨が後押しとなって自粛期間中に自炊をした方は多く、皆さんの実感とも合っているのではないでしょうか。一方で、子育て時間が増えた方やうつ傾向にあった方は、野菜や果物の消費が減る傾向にあり、注意が必要です。また、職種・雇用形態によってお菓子の消費傾向に違いが見られたのも興味深い結果となりました。このように、食生活の変化は人によって様々です。毎日の食事の記録を付けることで、ちょっとした変化に自分で気付けるようになりたいものです。

参考
Sato K, Kobayashi S, Yamaguchi M, Sakata R, Sasaki Y, Murayama C,
Kondo N. Working from home and dietary changes during the COVID-19
pandemic: A longitudinal study of health app (CALO mama) users.
Appetite. 2021 Oct 1;165:105323. doi: 10.1016/j.appet.2021.105323.
Epub 2021 May 15. PMID: 34004241.

佐藤 豪竜のウェブサイトはこちらです
これまでの教室のメディア掲載一覧はこちらです

報告:学会発表(4月~6月)

4月から6月にかけて教室メンバーが様々な学会で発表しました!

4月

日本内分泌学会学術総会

助教 井上浩輔
「一般成人におけるHbA1c低値と死亡の関連についての検討 機械学習×因果推論」

日本小児科学会学術集会

研究員(非常勤) 西岡大輔
生活保護受給世帯の子どもの社会背景要因による口腔の健康格差

5月

日本糖尿病学会年次学術集会

助教 井上浩輔
「糖尿病疫学における因果推論×機械学習の応用について」

日本プライマリ・ケア連合学会学術大会

特定助教 長谷田真帆
かかりつけ医の存在は最期の場所の話し合いに関する社会階層間格差を緩和するか:JAGES横断研究

特定助教 長谷田真帆
多彩なキャリア観の獲得で、燃え尽きを防ぐ(シンポジウム)

研究員(非常勤) 西岡大輔
アルコール/クロルヘキシジン消毒への統一は血液培養汚染を減らすか:不連続回帰分析による準実験研究

研究員(非常勤) 西岡大輔
「無料低額診療事業の利用者の社会背景と健康関連QOLの変化との関連:京都無料低額診療事業コホートより」

研究員(非常勤) 西岡大輔
「COVID-19がもたらした健康格差とその社会的要因(教育講演座長)」

第94回日本産業衛生学会

協力研究員 永田英恵
「コミットメント効果を狙ったプログラムへの参加とメタボ指標の変化の関連:準実験研究」

6月

Society for Epidemiologic Research、2021 meeting

助教 井上浩輔
「Bias amplification in the g-computation algorithm for time-varying treatments」

特別研究学生 金森万里子
「Gender norms and mental health among older adults in Japan: A JAGES cross-sectional study」

日本心臓リハビリテーション学会学術集会

研究員(非常勤) 西岡大輔
「EIM(exercise is medicine)の潮流 -社会的孤立を防ぐため-(シンポジウム)」

報告:シンポジウムに登壇(Digital inclusion of older people: harnessing digital technologies to promote healthy ageing in the Western Pacific Region)

近藤尚己が2021年6月23日にオフライン(北京)とオンラインで開催されたシンポジウム「 Digital inclusion of older people: harnessing digital technologies to promote healthy ageing in the Western Pacific Region(デジタルインクルージョン:西太平洋地域の高齢化におけるデジタル技術の活用)」に登壇しました。

シンポジウムでは「Understanding the Role of Internet Access on Health and Health Equity toward Healthy Ageing in the Western Pacific Region(西太平洋地域の健康的な高齢化においてインターネットアクセスが健康とその公平性に果たす役割)」について話しました。

紹介:論文紹介のショートムービー(企業の規模と社会参加、死亡率)

近藤尚己が共著となり、帝京大学大学院の金森 悟さんがJournal of Occupational Healthに新しく論文を出版しました。日本老年学的評価研究(JAGES)のデータを用いて、日本の高齢男性のなかで最も長く従事した企業の規模と社会参加、死亡率の関連について報告しました。

その論文を紹介するショートムービーを作成しました。こちらからダウンロードできます。

参考

Kanamori S, Kondo N, Takamiya T, Kikuchi H, Inoue S, Tsuji T, Kai Y, Muto G, Kondo K. Social participation and mortality according to company size of the longest-held job among older men in Japan: A 6-year follow-up study from the JAGES. J Occup Health. 2021 Jan;63(1):e12216. doi: 10.1002/1348-9585.12216. PMID: 33792124.

報告:基調講演 コロナ禍における生活習慣病予防/改善プログラムのマネジメント(Sports&Wellness Week)

近藤尚己がスポーツ・フィットネス・健康などに関わる製品・サービスをもつ650社以上の企業が出展する総合展示会「Sports&Wellness Week2021」のセミナー、「コロナ禍における生活習慣病予防/改善プログラムのマネジメント」にて基調講演を行いました。

Sports&Wellness Week2021

セミナー:コロナ禍における生活習慣病予防/改善プログラムのマネジメント
日時:2021年6月18日
ウェブサイト:Sports & WellnessWeek2021

基調講演

近藤 尚己
「コロナ禍における健康格差〜如何にしてその対策となるシステムを構築していくか〜 」

これまでの近藤尚己の講演等はこちらです

【連載】臨床研究・疫学研究のための因果推論レクチャー(助教 井上)

助教の井上浩輔が医学界新聞に「臨床研究・疫学研究のための因果推論レクチャー」を連載しています。ぜひご覧ください。