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NIPT新聞報道などの変更点

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!!!NIPT新聞報道など資料集

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(コメント) NIPTコンソーシアムが話し合いをかさねて検査の体制をつくり,9月から開始予定だったところに,マスコミ他社にさきがけてその動きを報じました.よくもわるくも有名になった最初の新聞報道.

いまの時点(2013年4月)からみると,検査精度に関してはあきらかな誤解がありますが,意外なことにもっとも最初の報道にしては,検査の解説にしても問題点のありかにしても比較的正確ですぐれた記事です.この報道のためにおおさわぎになり,NIPTコンソーシアムが主体となった検査開始はおおきくずれこむことになりましたが,結果的にその間に社会的な議論を積み重ねることができたともいえます.

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河北新報 2012年9月1日朝刊
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(コメント)共同通信社の配信記事と考えられます.NIPTコンソーシアムのコアメンバーの施設名を調べ上げて全国に報道したため,その後,各施設では地元の妊婦からの問い合わせが急増し悲鳴をあげることになりました.

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朝日新聞 2012年9月20日
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(コメント)NPS法についての記者の理解はおおよそ正確で,とてもわかりやすい解説記事になっているのが評価できます.イラストもオリジナルでありよくできています.

しかし後半部分の解説で,MPS法からマイクロアレイ法の説明にいくところは,あまりにもとつぜんであり意味不明となっています.マイクロアレイ法の問題点はそのとおりですが,MPS法とマイクロアレイの組み合わせはまだ実用化されていないはずですので,読者を誤解させ混乱させる結果となっています.

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(コメント)以下はまったくの私見ですが,これはほんとうにいい企画記事だと思いました.

千代氏,大野氏はおふたりとも検査の本質を的確にとらえたうえで,重要な問題提起をおこなっています.意見の方向性はまったく180度反対ですが,検査を今後進めるにあたっては,このおふたりの指摘をきちんとふまえたうえでの議論が必要と考えます.白井氏は全体的には妥当なごご意見を陳述されていますが,出生前診断についての旧来の理解と批判のなかにとどまっているようにみえます.

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朝日新聞 2012年10月17日朝刊

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芸能人やスポーツ選手に登場してもらい,「羊水検査の先には「妊娠をあきらめる」という選択肢があるとわかった時点で,受けないと決めた」といった発言をしていただくと,一般のかたがたへの啓蒙をはかるうえで戦略的に非常に有意義だと思います.その点でこの記事を評価します.

しかし専門家のなかではあまり評判がよくない.そのように思うのならば,そもそもなぜ母体血清マーカー試験を受けたのか,東尾理子さんが「82分の1」という結果がでたのは,36歳の年齢からいえばごくあたりまえの結果でおどろくほどのことではない,なざ大騒ぎするのか,といった反応です.妊婦は最初にきちんと自覚をもって考えるべき,遺伝カウンセリング云々の以前の問題だろうと捉えられています.

しかし社会一般への遺伝リテラシーの普及は,この地点から始めなければならないのです.

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朝日新聞 2012年10月29日朝刊 「声」欄
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さかいたけおこどもクリニック院長の堺先生のご意見です.このような声がもっと聞こえてほしく思います.

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毎日新聞 2012年12月16日朝刊

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パブコメを募るためさらに検査施行が3か月間延期となりました.

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読売新聞 2013年4月10日朝刊

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(コメント) 全国検査施行15施設のうち13施設が読売新聞社からの調査に回答し,月間のおおよその検査施行数などがあきらかになりました.当院は断固として回答を拒否しました.

検査希望する妊婦がおおくてうけられない場合もでているという実態があきらかになり,検査体制をみなおすべきだという記事の結論です.この報道ははからずも妊婦をあおる効果となりました.憂うべき論調といえます.

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朝日新聞 2013年4月28日朝刊

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(コメント) 記者が誤解をしているのでしょうか? 小さな誤解ですが,決定的に重要なところであるために,記事と見出しが読者をミスリードしています.

妊婦のインタビューで「陽性と出たら,覚悟を決めていた.しかし,前日の妊婦健診で,おなかの中の我が子は確実に大きくなっていた」とあるところ.あたかも「新型の出生前診断」で「陽性」がでたら中絶を「覚悟」することになる,とほとんどの読者はうけとるでしょう.

正しくは,周知のとおりこの検査はスクリーニングにすぎず,39歳妊婦では陽性でも10-15%は正常児です(21トリソミーの場合).「陽性」がでたらなんの迷いもなく,かならず羊水検査をうけることになります.

最後の解説で,「陰性なのに間違って陽性と出る「偽陽性」がわずかにあり,……「陽性」と出ても羊水検査など確定診断が必要」とたしかにかいてはいます.「間違って陽性とでたものが偽陽性」という説明も医学的には正しくありません.それはともかく,見出しをふくめた記事全体からはあきらかに「新型の出生前診断で陽性だったら中絶」というメッセージとなっています.

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アエラ No.20 ('13.5.6-13) 「出生前診断後 始まる葛藤」

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読売新聞 2013年5月11日朝刊

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朝日新聞 2013年5月11日朝刊

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読売新聞 2013年7月19日朝刊

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[無侵襲的出生前遺伝学的検査(NIPT)(いわゆる新型出生前診断) にもどる|http://plaza.umin.ac.jp/~fskel/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=%CA%EC%C2%CE%B7%EC%BA%D9%CB%A6%A5%D5%A5%EA%A1%BC%C2%DB%BB%F9%B0%E4%C5%C1%BB%D2%B8%A1%BA%BA%A1%CA%A4%A4%A4%EF%A4%E6%A4%EB%BF%B7%B7%BF%BD%D0%C0%B8%C1%B0%BF%C7%C3%C7%A1%CB%A4%CB%A4%C4%A4%A4%A4%C6]

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カウンタ {{counter NIPT新聞報道などの資料集}}(2012年10月6日より)