今週のNew Engl J Med誌の記事の紹介
前回、黒川先生から勧められて少し安楽死の話を書きましたが、今週のNew Engl J Med誌に、カナダで医師が自殺の手助けをする安楽死の遺体の臓器を、移植に用いる記事が掲載されました。安楽死をさせる生前に準備しておけば、不慮の事故で脳死となった方に比べて臓器の温阻血時間を最小限にできるのは想像に難くないのですが、安楽死と臓器移植を結びつけるとは、カナダの議論が相当進んでいることに感心しました。
驚いたことに、記事の中ではベネルクス3国ではすでに、臓器を移植に使うようにと意思表示して自殺することが法制化されている事が紹介されています。他国の議論の先進性にただただ脱帽です。