第15回 3~4歳児におすすめの遊びは?
メールマガジン第15号

3~4歳児におすすめの遊びは?

配信年月:2017年12月

3~4歳児と言えば、年少~年中さんの年齢で、多くの子供たちが集団生活を経験して、更に成長していきます。この時期は遊びもさらに活発になり、集団での遊びも楽しめるようになります。

特徴としては、個人差はありますが、

  • 親よりも仲のいい友達と遊ぶようになる
  • ルールを覚えて遊ぶことを学ぶようになる
  • ごっこ遊びが楽しめるようになる
  • しりとりなど言葉遊びを始める
  • 自分で製作し遊べる

などがあげられます。

1. 外遊び

3~4歳児に限らず、子どもは走り回るだけでも楽しそうですが、走り方も安定してスピードも調整できるようになり、簡単なルールのある遊びの出来るようになってきます。

定番のかくれんぼや鬼ごっこは男女ともに簡単にできる遊びです。また、ただの追いかける鬼ごっこ遊びだけでなく、鬼をテレビアニメに出てくる悪役の名前にするだけでより盛り上がります。また、色鬼、こおり鬼など、鬼ごっこ遊びも様々な種類がありますので、工夫できる遊びですね。

また、両足揃えてのジャンプ・台から飛びおりたり片足で立って跳ねることもできるようになるのでケンケンパや、だるまさんが転んだなども楽しめます。だるまさんが転んだもちょっと工夫して、「だるまさんが○○した」と鬼が指定したポーズで止まったりするのも盛り上がります。

2. 室内遊び

だんだんと手先が器用になります。はさみも使えるようになる子もいて、製作の幅も広がってきていると思います。室内でできる遊びには子どもたちが大好きなブロック遊びを始め、ねんど、折り紙など想像力・集中力を豊かにするものがたくさんあります。

お絵かき一つにしてもクレヨンだけでなく、マーカーペンや色鉛筆などさまざまな画材を与えて力の入れ加減や表現の異なることを気づくきっかけになります。また、野菜ハンコをしたり、部屋に新聞紙や段ボールを敷いて、その上に絵の具で手形をつけて遊ぶだけでもいつもと違うお絵かきに子どもたちは喜びます。不要な段ボールも子どもの手にかかれば、段ボールハウスにも変身し、そこからごっこ遊びにつながります。

手先が器用になってくるので、折り紙にも興味を示し始めます。何かを折るだけではなく、切って貼り付けて作品を作ったりもします。クリスマスやハロウィンなど季節ごとに折り紙で飾りを作って飾るもの楽しいですよ。最近では調べると簡単に折り方も分かるので、一緒に楽しんであげてください。

3. 参考ホームページ

 

4. 吃音の豆知識(流暢でない発話への接し方)

子どもの発話に関しては、話し終える前の支援ではなく、話し終わった後の支援が大切、だと考えます。

流暢ではない話し方に対して、親は「ゆっくり話して」「落ち着いて」とつい言ってしまうものです。アメリカの調査ですが、88%の親が、「ゆっくり話して」「落ち着いて」と言ってしまうデータがあります。

子どもは「話したい」という発話意欲を持ち、話すものです。話し終える前に、あれこれアドバイスをするよりは、話し終わった後に、その言葉を繰り返したり、話の内容をまとめてフィードバックすると、自分の話したことが伝わって良かった!と感じるものです。

また、子どもの話す「ことばの先取り」についても、原則はしない方が良い、話し終えるまで待つ、だとは思いますが、3,4歳は語彙が十分ではないので、言いたい言葉を代わりにいうのは必ずしも悪くはないと思います。「言いたかったのに」という子どもさんの反応がある場合は、待つこと、話し終わった後のフィードバックで十分だと思います。

5. 参考ホームページ

 

AMED研究「発達性吃音の最新療治法の開発と実践に基づいたガイドライン作成」
 研究代表 国立障害者リハビリテーションセンター 森 浩一

 

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