研究の概要
本プロジェクトは、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構<AMED>障害者対策総合研究開発事業にて助成金を獲得し実施されている研究です。研究課題名は、「発達性吃音の最新治療法の開発と実践に基づいたガイドライン作成」(2016年度〜2018年度)、と「発達性吃音の小児期疫学調査と回復要因の研究」(2019年度〜2021年度の予定)です。
ことばの障害の1つに、吃音(どもり)があります。多くの吃音は幼児期(遅くとも学齢期)に始まり、「発達性吃音」と言われます。
本プロジェクトでは、この「発達性吃音」に焦点を当て、①どのくらいの割合の子どもが吃音になり、どのくらいの子どもが治っていくのか、②どのような特徴があると吃音になりやすい、あるいは吃音が続きやすいのか、など、発達性吃音に関する特徴を明らかにすることを1つの目標としています。
また、吃音のある幼児を支援(治療)する際に、①どのような方法が最も効果があるか、②どのような特徴のお子さんにどのような支援法が有効なのか、③支援をする場合、どのタイミングが最も効率的なのかなどを明らかにし、望ましい支援方法を提案することも目指しています。
さらに、「ことばがつっかえてしまう」という話し方の問題だけでなく、吃音があることで積極的に話ができない、社会参加ができないなどの問題も抱えることが多い、吃音のある青年や成人への支援・治療法を開発することも2016年度〜2018年度の研究では課題としていて、認知行動療法を応用したグループ訓練のプログラムを作成しました。
2019年12月28日、2019年度から開始した研究の情報を追記しました。