セーフコミュニティって何?

 事故やけがは偶然の結果ではなく、予防できるという理念のもと、行政と地域住民など多くの主体の協働により、全て人たちが安心で安全に暮らすことができるまちづくりを進めるものです。

 これはWHO(世界保健機関)が「世界中の人を健康に」という取組を進めるなかで、日々の生活において「安全」が健康に大きな影響をあたえることに着目したのが始まりです。

 そこで、地域の皆さんが協働で安全な環境づくりに取り組んでいたスウェーデンの小さなまちの取組をモデルとして、地域のだれもがいつまでも健康で幸せに暮らせるまちをつくろう!という取組が「セーフコミュニティ」です。

 既に取り組まれている高齢者の転倒を防止するための「健康づくり体操」、市民の皆さんの手で子どもを守る「子ども110番のいえ」や「地域安全見守り隊」、地域を災害から守る「自主防災組織活動」などは、セーフコミュニティにつながる取組です。

 よく聞く「安全なまちづくり」とどう違うの?

地域ぐるみの安全づくりの取組みです

地域や組織(住民・行政・学校・警察・消防署・住民組織など)が、協働で課題を見つけ、まちづくりに取り組む仕組みをつくります。

科学的なデータを活用します

けがや事故などあらゆるデータを活用し、取組による影響や成果を科学的な視点から確認し、取組の改善につなげます。

 何に対する安心・安全なの?

事故

犯罪・暴力

その他

交通事故、転落・転倒、溺水、不慮の窒息、火災、不慮の中毒

他殺・傷害、薬物中毒、児童虐待、ドメスティックバイオレンス、高齢者虐待

自殺、外傷後ストレス障害災害 など


 どういう効果が期待できるの?

地域の再生

セーフコミュニティは人と人とがお互いに信頼しあえる地域を再生し、安心で安全に暮らせるまちづくりを進めるものです。

地域のイメージアップ

心の通う安心・安全なまちづくりが進み、地域のイメージアップが図られます。

事故などによるけがの減少

セーフコミュニティの先進地であるスウェーデンなどでは、この取組を進めることにより、事故によるけがが約30%も減少しています。

医療費等の削減

事故によるけがの減少により、医療費や介護費用を削減することができます。そしてその予算を、子育て支援など他の事業に活用することが可能になります。

 セーフコミュニティの認証のための6つの指標

より安全な地域づくりを目指し、分野や領域の垣根を越えて協働で取り組む組織がある

全ての性別・年齢・環境・状況を対象に、長期にわたる継続的なプログラムがある。

危険度の高い集団年齢層や地域などと環境に焦点を当てたプログラム及び弱者とされる人たちを対象にしたプログラムがある。

傷害の頻度と原因を記録するプログラムがある。

プログラム、取り組みのプロセス、取り組みの結果をアセスメントするための評価基準がある。

国内・国際的な「セーフコミュニティ」のネットワークへ継続的に参加する。

 この指標をクリアしたコミュニティは、「WHO 地域の安全向上のための協働センター」(スウェーデン)による審査の後、『セーフコミュニティ』として認証されます。
 2008 年4月現在、世界中で133 のコミュニティが「セーフコミュニティ」として認証されています。
 日本では、京都府亀岡市が2008年3月に132番目のセーフコミュニティとして認証されています。また、青森県十和田市や神奈川県厚木市が、セーフコミュニティ目指して活動中です。
 認証に係る情報は、「認証のために」のページを御覧下さい。
 また、本学会では、セーフコミュニティ認証に係るコーディネートも実施しております。

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