基本献立  第一ステップは、患児の一日摂取総エネルギーを、患児の年齢、身長、体重、運動量などを考慮して決めます。
 第二のステップは、ケトン指数を決めることです。自宅で「ケトン食」を開始する場合は、ケトン指数を順次1:1から2:1、3:1へと上げていきますので、それぞれのケトン指数で献立を考える必要性があります。
 第三ステップは、決まった一日摂取総エネルギーとケトン指数を使い、「治療食指針(昭和63年5月5日発行)兵庫県立こども病院給食課」中のP172からの「7.ケトン食」などの資料を参考にして「基本献立」を考えます。
ケトン食
食品交換表
 「基本献立」に記載されている食材だけを使って料理を作ることは不可能であり、料理のメニューの応じて「基本献立」に記載されている食材を他の食材に”変換”していく必要があります。
 食品交換は、大きく「脂質変換」、「たんぱく質変換」、「糖質変換」の3つに分かれます。
栄養計算
ソフト
 「基本献立」を変換し作った毎日の献立について、使用された食材毎のたんぱく質、脂肪、糖質の重量を累計し、カロリーやケトン指数を計算する際に使用します。
 「栄養計算ソフト」には様々な種類があり、栄養士がプロとして使う高価なものもあるでしょうが、我が家では、一橋出版が発行する「新食品成分表(1,400円+税)」に付いている「フーズサポーター」という栄養計算ソフトを使っています。
ケトン
クッキー
 我が家では、ケトンフォーミュラを小麦粉代わりに使い、生クリームと鶏卵を加え、シュガーカット、バニラエッセンス、ココアなどで味付けした「ケトンクッキー」を焼くことに成功しました。
 「ケトンクッキー」の作り方を応用すれば、「ケトンパンケーキ」、「ケトンピザ」、「ケトンお好み焼き」などを作ることができます。
想像力と
創造力
 「ケトン食」では献立が単調になり、マンネリ化してしまう傾向があります。また、患児は家族や友達と同じものが食べられません。そんなときは、家族の「想像力と創造力」で何とかなるものです。
 クリスマスや誕生日には「ケトンケーキ、ケトンハンバーガー」を、テーマパークには「ケトン食弁当」を持って行きましょう。