人工臓器・移植外科では、末期肝疾患に対する治療として生体および脳死肝移植を手がけております。緻密な管理が要求され、各診療科も含めたチーム連携医療が特徴です。

人工臓器・移植外科

■ 診療体制

専門の肝移植チームが中心となり、外来・入院病棟を担当します。ドナーの抱える問題など、本治療の特殊性も含め、臓器移植医療部コーディネーターが別角度からも支援します。入院時主治医が原則術後も外来診察を行います。

■ 治療方針

「高度で安全な、最高の肝移植を施行する」ことをモットーの下、各症例には連日詳細な検討が加えられ、本邦でもトップクラスの成績を得ています。

■ 得意分野

◆生体部分肝移植

東京大学医学部附属病院移植外科では1996年1月31日に第1例目の生体肝移植が行われ、2014年12月には成人457名小児78名の計535例に達しております。肝移植数で国内2番目、生存率で全国平均を10%程上回る成績を維持しています。1年生存率-93%、3年-88%、5年-86%。

◆脳死肝移植

2013年末まで日本では脳死肝移植は216例行われていますが、当院は脳死肝移植実施施設の指定を受け、現在まで22例の脳死肝移植を行い、全例生存中という良好な成績を得ています。

◆自己肝温存同所性部分肝移植(APOLT)

実施しています。

■ 肝移植の適応疾患

胆道閉鎖症、代謝性肝疾患、ウィルソン病、シトルリン血症、家族性アミロイドニュロパチーなど、劇症肝炎、ウイルス性(B型・C型)非代償性肝硬変、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、慢性胆汁鬱滞症、原発性肝細胞癌( 保険適用はミラノ基準内のみ、当施設の適応は癌が5cm以内、個数5個以下)など。

■ 日本における肝移植の現状について