心への影響と対処
悩みごとの相談窓口
更新・確認日:2021年7月21日
がんの診断時、治療中、さらに治療終了後の日常生活を送る中で様々な疑問や悩みが生じるかもしれません。学校のこと、職場のこと、家族のこと、恋愛のこと、将来のこと・・・。誰に相談してよいかわからなかったり、こんなことを聞いてよいのかと、相談すること自体を躊躇(ちゅうちょ)してしまうことはありませんか。ひとりで悩みをかかえず、相談窓口を活用してみるとたくさんのヒントが得られるかもしれません。また、本人だけでなく家族も相談窓口で悩みを相談することができます。
病院によって相談窓口の種類や名称が異なるので、まずは院内のどこにどのような相談窓口があるのか、主治医や看護師など身近な医療者に尋ねてみるとよいでしょう。相談窓口では、困りごとの内容によって、気になることが解決できたり、心理士(がん情報サービスへリンク)やソーシャルワーカー(がん情報サービスへリンク)など、適切な専門家を紹介してもらったりすることができるでしょう。
がん相談支援センター
全国のがん診療連携拠点病院(がん情報サービスへリンク)や小児がん拠点病院(がん情報サービスへリンク)にはがん相談支援センター(がん情報サービスへリンク)が設置されており、がん相談員として研修をうけたスタッフがいます。「がん相談支援センター」と呼ばれることが多いのですが、病院によっては異なる名前のこともあります。がんの治療に関することはもちろん、セカンドオピニオン(がん情報サービスへリンク)や療養上の相談、就労、患者会に関することなど、様々なことについて誰でも無料で相談が可能です。がん相談支援センターは、その病院に通院していなくても利用することができます。がん相談支援センターがある病院はがん情報サービスで検索することができます。
看護相談室などの相談窓口
病院によっては「看護相談室」「看護外来」などの名称で看護師が担当する相談窓口が開設されているところもあり、治療、日常生活、医療費に関することなどの相談にのってくれます。
長期フォローアップ外来
気になる健康問題が、がんそのものや治療による影響なのか、新たな病気の症状なのか迷うことがあるかもしれません。小児がんや若年性のがんの場合、時間が経過してから合併症が生じることもあるため、長期的に診察や検査を受けることが必要となります。医療機関によっては「長期フォローアップ外来」が設置され、各分野の専門医と連携して対応しているところもあります。
患者会
患者会は、同じ経験をした仲間と出会い、情報交換をしたり、支えあえたりする場でもあります。医療機関を基盤として活動している患者会や地域で活動しているところなど、全国にはさまざまな患者会があります。思春期・若年成人(AYA)期発症のがん患者・経験者を対象とした患者会もあります。たくさんの情報を得ることができますが、病気や治療の状況は人それぞれ異なるので、自分のことは主治医に確認することが必要です。
参考文献
国立がん研究センターがん情報サービス(ウェブサイト). がんの相談窓口(閲覧日2018年9月5日)