経済的な支援
助成制度・相談窓口
更新・確認日:2022年3月30日
がんの治療を受ける時、入院中にも通院中にも先立つものは「お金」です。避けて通るわけにはいかない話題です。ここでは、あなたやあなたの家族が、安心してがんの治療に向き合うために大きな味方となってくれる、様々な公的助成制度や減免制度を紹介します。
AYA世代が活用できる医療費などの公的助成制度
医療費の負担を軽くする制度としては、高額療養費制度、傷病手当金、医療費控除、障害年金などがあります。また、生活費の助成や給付などもあります。対象となる年齢や所得、障害の有無・程度、健康保険などによって活用できる制度が異なるため、注意が必要です。
詳しくは、以下のサイトを参考にしてください。
AYA世代が活用できる減免制度
教育費の支援制度
あなたが学生であれば、奨学金制度や授業料減免制度について学校の窓口(学生支援課、厚生課など)に尋ねましょう。学生のための保健センターを通じて必要な窓口につないでもらうのもよいでしょう。
奨学金には給付型と貸与型があります。奨学金の返還が難しい場合の支援制度もあります。詳しくは、以下のウェブサイトを参考にしてください。
障害学生向けの奨学金制度についても、独立行政法人日本学生支援機構(外部リンク)に紹介されています。
国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度
失業や収入の減少などにより国民年金保険料を納めることが経済的に難しいときは、「国民年金保険料免除・納付猶予制度」の手続きを行うとよいでしょう。手続きをすることにより、国民年金保険料の免除や納付猶予の対象となる場合があります。詳しくは、日本年金機構のウェブサイトを参考にしてください。
がんの診断を受けた後に加入できる医療保険
病気の発症年齢や診断後の経過年数などの加入条件を満たした場合、がんの診断を受けた後に加入できる医療保険が増えています。調べてみるとよいでしょう。
専門家に相談してみよう
あなたがどのような制度を活用できるのか、またどのような手続きをすればいいのかを知るために、各種相談窓口を積極的に活用しましょう。病院の相談室のソーシャルワーカー(がん情報サービスへリンク)に相談することを勧めます。また、がん診療連携拠点病院(がん情報サービスへリンク)のがん相談支援センター(がん情報サービスへリンク)にも相談してみましょう(がん診療連携拠点病院にかかっていなくても無料で相談できます)。仕事をしている人であれば、人事労務担当者を通じて健康保険に関する情報を得たり、労働、社会保険に詳しい専門職(社会保険労務士、税理士、ファイナンシャルプランナーなど)につないでもらうことも有用です。
申請手続きは複雑で時間がかかり、心身のいずれにも大きな負担となります。自分だけですべて解決しようとせず、家族や身の周りの人の助けを必要に応じて求めていくことを忘れないでください。
参考文献
- 国立がん研究センターがん情報サービス(ウェブサイト). お金と生活の支援(閲覧日2018年9月5日)
- 日本学生支援機構(ウェブサイト). 奨学金(閲覧日2018年9月5日)