M.S.
痛みについて
治療前の方を怖がらせてしまったら申し訳ないのですが、私のがん治療体験には<痛み>の体験を避けて通れません。私は痛いことや辛いことがとても嫌いで、それを避けて生きてきたと言っても過言ではないからです。特に、私の場合<痛み>に関する医療者とのコミュニケーションはけして、うまく行ったとは言えないものでした。
私は左乳房とリンパ節郭清の手術と放射線治療を受けました。手術直後は創部の疼痛と止血の圧迫感で我慢できない、まさに<身の置き所のない>感覚で「息が苦しい」と訴えましたが、看護師は「酸素は問題ありません」と…。(もちろんその後すぐに主治医を呼んでくれました)。また、放射線治療後の皮膚炎の痛みが酷く処方してもらった薬を厚塗りすると医師から「そんなことをしたから治りが悪くなったんだ」と強く注意を受けて悲しくなりました。貴重な薬剤を過剰に厚塗りした私も悪いのですが。
医師の診断を受けたうえで、自分自身でその判断基準を調べたりして、関連する情報を知ることも有効です。さまざまな資料がある中で、たまたま以前の仕事で、疼痛管理や緩和ケアにかんするガイドラインや手引きに触れることもありましたので、※『がん患者の治療抵抗性の苦痛と鎮静に関する基本的な考え方の手引き』(2023年版)を購入し、参考にしました。これらは最先端の痛みのトピックが紹介されていて興味深く、お勧めです。
※ガイドライン | 日本緩和医療学会 – Japanese Society for Palliative Medicine
2025年執筆