症例:74歳女性
- 発症の状況と初期症状
発症日時: 昨夜午後9時45分、就寝の準備中に突然発症しました
初期症状: 前胸部全体の痛み(咽頭部への放散を伴う)および冷汗を自覚しました
経過: 症状は持続していましたが、患者本人はそれを我慢していました - 症状の増悪と受診までの経緯
意識消失: 今朝になり、短時間の意識消失が生じましたが、自然に回復しました
この意識消失は、急性心筋梗塞に伴って併発した完全房室ブロックによるものと考えられます
随伴症状: その後、ふらつきや呼吸困難も出現しました
受診: 発症から約10時間半が経過した午前8時10分、家族に伴われて来院しました - 診断と治療経過
検査結果: 心電図検査により、下壁誘導(Ⅱ、Ⅲ、aVF)でのST上昇と完全房室ブロックが認められました
診断: 再通療法を必要とする急性心筋梗塞(下壁)と診断されまし
治療: 直ちに冠動脈造影検査が施行され、続いて冠動脈ステント留置術による治療が行われました
この症例は、下壁を灌流する右冠動脈が房室結節も栄養しているため、その閉塞によって心筋梗塞と完全房室ブロックを同時に引き起こした典型的な例と言えます
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