留学だより
堀田信之先生(2018年2月更新)
留学先: | National Institutes of Health(NIH), National Human Genome Research Institute Visiting fellow |
多くの先生方のご支援ならびに家族の支えのお陰で、昨年4月より米国メリーランド州にあるNational Institutes of Health(NIH)に留学に来ております。首都ワシントンDCから地下鉄で20分くらいのアパート住まいですが、どこまでも森が広がり緑の地平線が見える心地よい環境です(写真1)。NIHのメインキャンパスも清潔で広々として緑が沢山あり、時折アヒルや鹿が道端を歩いています(写真2)。NIHは非常に多国籍な研究所で、100以上の国籍の研究者がいるそうです。私の所属する研究室でも日本・韓国・中国・ベトナム・インド・ブラジル・ドイツなどから人が集まり、アメリカ人はむしろ少数派となっています。
写真1
写真2
基礎実験は全く初めてで、ピペットや遠心機の使い方も知らずに飛び込んでしまいました。40歳を過ぎて新しいことを学ばせて頂く贅沢をのんびり味わっています。研究のテーマは若年性サルコイドーシスの原因遺伝子の解明なのですが、慣れない基礎実験は思うように進まず、間もなく留学初年度が終了するのですが、論文なしで年度終了の見込みです。少し心残りではありますが、「最初の1-2年は論文でないよ」と周囲に慰められながら、ぼちぼち仕事しています。
アメリカは車社会で、渡米翌日に人生初のマイカーを購入しました。社会が車に優しく作られており、ガソリンが安く、高速がタダで、渋滞も少ないため、週末などは車で外出するととても気持ちがよいです。日本の臨床医と比べると罪悪感を覚えるくらい時間に余裕があるので、シェナンド国立公園(写真3)、ルーレイ洞窟(写真4)、ニューヨーク(写真5)、ナイアガラの滝(写真6)、サウザンアイランド(写真7)など、車で沢山旅行しました。平日も肉とワインと果物が安くておいしいので、食卓が充実します。アジア食材店も多数あり鮮魚を除く和食材は概ね手に入るので、あまり和食に困ることもありません。
写真3
写真4
写真5
写真6
写真7
異国に住んでいると横浜が無性に懐かしくなることがあります。近くにお寄りの際はぜひお声かけくださいませ。