脳外科医 澤村豊のホームページ

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静脈洞の縫合止血

静脈洞を誤って切ったとき,意図的に切開したとき

静脈洞を切ってしまって出血が生ても,あわてない,軽く抑えれば止まります。出血量が多い時にはベッド操作で頭部を挙上して調節します。

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慌ててサージセルやゼルフォームなどを当てない,入れないことが大切です。出血が多いときにはコットンなどで押さえながら,縫合糸を用意します。4-0のナイロンなどで図のように縫合します。1針で縫合できます。

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上記の縫合では静脈洞は閉鎖できるのですが,開いた硬膜が閉じてしまいます。切った部分の硬膜を開いたまま縫合止血する時には,上図のように2針使って縫合します。この手法を用いると,静脈洞の一部を硬膜と翻展できて,硬膜展開が広くなって深部の視野が開けます。静脈洞の一部を意図的にひっくり返すときも,この静脈洞切開と縫合を行います。出血するのでちょっと怖いかもしれませんが(^_^;) 慣れればなんということはありません(^o^)ノ

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