脳外科医 澤村豊のホームページ

様々な脳腫瘍や脳神経の病気について説明しています。さわむら脳神経クリニックで診療しています。Eメールによる相談や手術治療も受け付けています。

cystic central neurocytoma

のう胞性セントラルニューロサイトーマ

無症状の若い女性に偶然発見された例

central neurocytomaは腫瘍実質部分が多いものです。しかし,この例のように腫瘍の大部分をのう胞が占める症例もあります。

 
 
 

anterior transcallosal apprroachで亜全摘出しました。20代の女性でしたが,その後,子どもも生まれて元気です。
腫瘍の位置から,透明中核が発生母地であることが推測されます。central neurocytomaは,惻脳室壁にべとべとくっつくので,脳質上衣からの剥離は簡単ではありません。鑑別しなければならないのが,成人の毛様細胞性星細胞腫ですが,この症例では決定的な鑑別点はないでしょう。のう胞性の毛様細胞性星細胞腫と同様に,腫瘍の増殖力は低く無理して全摘出するものではありません。

70歳女性に偶然発見された例

 incidental tumor 偶発腫といいます。病理診断はないのですが,まず間違いなくcentral neurocytomaで,数年間の観察で全く増大しませんでした。高齢の患者さんでは無症候で発見し,経過を見ていくと嚢胞変性を来たし,自然退縮していくものも見られす。この例でも,左のモンロー孔は閉塞していて,左側脳室は水頭症となっていますが,無症候です。おそらくこの腫瘍は今後も症候性となることはありません。センロラルニューロサイトーマは,神経鞘腫と同様に加齢によって変性し退縮する自然歴を有している腫瘍です。

 

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