極細バイポーラ

世界最小 極細バイポーラ

bipolar13SS

フジタ医科
8031-12SS  全長 174mm  有効長 80mm  先端径 0.2mm
8031-13SS  全長 194mm  有効長 100mm  先端径 0.2mm

とても微細な手術操作が必要な時に極小のバイポーラが必要なのでフジタ医科に作っていただきました。数年間の開発を経ていまの形態になっています。2種類の長さのものがありますが,有効長 80mmのものでほとんどの手術ができます。先端がとても鋭いというのが最大の特徴です。

使用方法と特徴
  • 硬膜を開けた後,くも膜内操作のみで用いるといいでしょう
  • 細いので狭い術野でも視野を妨げません
  • 先端が鋭利で尖っていますので,くも膜を先端で切ることができます
  • しかし反面,先端で動脈を突きさせば穴が開いて動脈出血を招きます
  • とても狭いところに入っていけます,例えば,後交通動脈の穿通枝の間からさらに奥のものを操作できます。
  • 先端把持力が強いので脳神経にくっついている腫瘍などを挟んで剥がす操作ができます
  • 要するに細いピンセットのように使えるのが大きな特徴です
  • とても微細な止血操作ができます
  • 先端近くまでコーティングがしてありますので,焼灼 bipolar cauteryするときに,手前にある組織を誤って焼いてしまうことがありません,例えば,手前にある脳神経の奥で出血しているときに手前にある神経を焼かないとかです
  • 視神経,聴神経,動眼神経などに近接した部位からの出血も,神経に熱損傷を与えずに止血することができます
  • 先端の露出部の面積がとても小さいので,bipolar cauteryしても先端がくっつきません(先端がくっつくのは熱による蛋白凝固です,凝固する先端面積が狭いので粘着しづらく,バイポーラの拡がろうとする弾性で剥がれます)
  • 止血 hemostasisするときには通常のバイポーラよりも出力をかなり下げます,例えばマリス単位を使って通常で20で使用する時には,この極細バイポーラでは10くらいまで落とします
  • 細かい焼灼ができるので,例えば前脈絡叢動脈に小さな孔があいて,噴き出すような細い動脈出血があっても,ピンポイントでその穴だけを塞ぐような凝固操作が可能です
  • 先端が鋭く焼く力が強いので,組織を焼き切ることができます bipolar cutting,でもこれは使い慣れないと危ないし,先端が焼け焦げになるのであまり用いません
管理
  • とても細くて脆弱 fragileなので取り扱いに気をつけて,看護スタッフに壊れやすいことを十分に教えます
  • 先端を拭くときに強くこすると曲がってしまって使えなくなります
  • 置くときにも硬いものの上に投げ捨てるようにおけば,先端が曲がります
  • 使用していると,先端近くのコーティングが禿げてくるので,一定期間使用したら修理に出してコーティングをします
  • 滅菌操作で先端に酸化被膜がついてしまうことがあるようです,そうすると強い出力でも焼けないということがあるようです,私は経験がありません
おまけです

頭部・頭蓋底の骨膜剥離に便利な鋭い両端ラスパ

bothedge

フジタ医科
8074-21 ハワード骨膜剥離子 全長 220mm  幅 12mm  幅 5.5mm

これもフジタ医科で10年ほど前から改良していただいたものです。特徴は先端が鋭利なことと、両端ラスパになっているので剥離面に応じて使い勝手がとても良いことです。私はこの両端ラスパがないと手術できないというくらい便利です。

筋肉を剥離する時に,鋭い骨膜剥離子があると,骨から確実に骨膜剥離ができます。先端が鋭利なので,鈍磨した場合には半年に一回くらいは,研磨に出して使用して下さい。

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