A06-2 お子さんへの応え方について
お子さんの中には、吃音のある話し方に対し、純粋に不思議だなと思い、「どうして〇〇くんはそんな話し方なの?」と率直に疑問を投げかけてくることがあります。このような時は、疑問に感じたことに対し「そうなんだね」としっかり耳を傾けていただき、「きっと、時々、せせせせんせいってなるんだね。」「時々そうなるお友達もいるんだよ。」「なぜそうなるかは誰もわからないかもね。」「言いたいことが言えるまで待ってあげてね。」などと、その時その時に合わせて返していただくとよいかと思います。
子どもの純粋な疑問なので、「そんなことを言ってはいけない」と注意する必要はありません。そのような注意が却って「せせせせとなることは、何だかよく分からないけど、よくないことなんだ」と感じさせることもあります。そういう話し方もあるんだよ、悪いこと、おかしいことではないんだよ、本人もわざとそうしたいと思っているのではないと思うよ、というようなメッセージを伝えていただければよいと思います。
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