膵臓移植を受けることで、血糖が正常化しインスリン注射が不要になることが期待できます。また、血糖が安定することで、低血糖発作や合併症の進行を抑えることができます。膵臓移植と同時に腎臓移植を受けた患者さんは、透析からの離脱も期待できます。
日本膵・膵島移植学会では、2000年4月からわが国で施行された膵臓移植の全例登録を行っています。集計では、2019年12月までに437例の膵臓移植が施行されました。このうち脳死下、心停止下の膵臓移植は合わせて410例施行されています。410例のうち、344例と9割近くが膵腎同時移植(SPK)であり、次いで腎移植後膵臓移植(PAK)48例,膵臓単独移植(PTA)18例でした。