東海大学脳神経外科
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脳腫瘍

脳腫瘍には、大きく分けて、悪性のものと、 良性のものがあります。それぞれのうちにも、非常に多くの種類があり、とて も説明し尽くすことはできませんが、以下に、代表的な腫瘍に絞って、簡単に 説明をしてみたいと思います。

1.悪性脳腫瘍

神経膠腫

神経膠腫は、悪性脳腫瘍の 中でも、最も頻度の高い腫瘍です。神経細胞を 支える役目をする神経膠細胞か ら発生する腫瘍で、どの種類の神経膠細胞から 発生するかによって、いくつか の種類があります。悪性といっても、その程度 にはいくつかの段階があり、非 常に悪性度が強く、急速に大きくなるものから、 良性腫瘍に近いくらい、ゆっ くりと大きくなるものまで、さまざまです。最も 頻度の高い腫瘍を以下に挙げ ます。

(a) 星状細胞腫

(b) 乏突起細胞腫

2.良性脳腫瘍

脳腫瘍のうち良性と呼ばれるものは、基本的に脳実質の外側に発生し、外側から脳を圧迫するもののことをいいます。

(a) 髄膜腫

髄膜腫は、良性脳腫瘍の 中でも最も頻度の高い脳腫瘍です。

(b) 聴神経腫瘍

(c) 脳下垂体腫瘍

脳下垂体とは、脳の下面から垂れ下がった、指の先ほど の大きさの組織ですが、ここからたくさんの種類のホルモンが産生され、生体 にとって大変に重要な組織だと言えます。