曾根研究室
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- リーダー
- 曾根 献文
- メンバー
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研究指導医(曾根以外)2名 大学院生 8名(米国留学中1名) 大学勤務者 2名 関連病院出向中 3名 研究助手 1名 (2022年4月現在)
研究内容
私たちのグループでは、主にエピゲノムを標的とした婦人科癌における新規治療薬の開発を目指しております。その中でも、未解明の部分が多いヒストン修飾に焦点を当てて研究を行っております。近年、ヒストン修飾酵素が癌の発生、進展に大きく関わっていることがわかり、それらを標的とした治療の可能性が報告されています。チームリーダーである曾根が留学先のシカゴ大で研究を開始し、その研究結果がNature姉妹紙に掲載されました。
Sone et al. Nature Communications 2014.
帰国後、当研究室で「婦人科悪性腫瘍におけるヒストン修飾酵素を標的とした分子標的治療薬の開発」について研究を始め、いくつかの知見を得て報告しております。また最近では「ヒストン修飾が及ぼすオープンクロマチン領域の変化が抗がん剤感受性・耐性に関わる」というエピゲノムバイオマーカー仮説の実証を開始しました。さらにヒストン修飾解析は複雑で難易度が高い解析なので、ロボティクス技術のような最先端技術を利用しております。
臨床分野においては人工知能(深層学習)を用いた新規医療システムの開発をIT企業とタイアップして行っております。例えば、深層学習を用いた子宮鏡による子宮体癌診断システムを開発中です。パラダイムシフトが起きるような研究を目指しておりますので、興味のある方は是非見学にいらしてください!
現在進行中のプロジェクト
- 婦人科悪性腫瘍におけるヒストン修飾酵素を標的とした新規治療薬の開発
- 婦人科悪性腫瘍における深層学習を利用したクロマチン3次元構造のマルチモーダル解析(科研費基盤研究B)
- 血液中の無細胞DNA解析による早期がん診断技術の臨床応用に向けた研究(富士フィルムとの共同研究)
- 深層学習を利用した婦人科疾患における子宮鏡自動診断システムの開発について(SIOSテクノロジー社との共同研究)
- 深層学習を利用した子宮肉腫診断システムの開発(SIOSテクノロジー社との共同研究)
今後開始予定のプロジェクト
- 深層学習を用いた腹腔鏡下手術ナビゲーションシステムの開発(アナウト社との共同研究)
- 婦人科癌におけるエピゲノム間のクロストークの解明
- 婦人科悪性腫瘍における新規合成致死メカニズムの探索
活動風景
第71回 日本産婦人科学会学術講演会にて
- 東大病院の見学を随時募集しています。
- 研修希望者向けに、病院の施設や研究室、使用する機材などをご覧いただくことができます。研修に関する質問や相談などにも、個別に対応いたします。