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タグ「周囲との壁」の記事一覧
「出席できなかった結婚式」
がんを発症したのは大学を卒業して数年の頃だったため、療養中の時期に同窓会や友人の結婚式に招待されることが何度かありました。療養中であることの事情を話して欠席させてもらっていましたが、同世代の友人たちが当たり前に …
産婦人科病棟でがん治療を受けるつらさ
突然の入院は産婦人科病棟。部屋割りに配慮はあるものの、病棟には妊産婦さんもいます。急な入院だったこともあり、最初の数日は妊婦さんと同室でした。 仕方のないことなのに、流産からそう間もなくの治療だった身には見聞き …
職場で「がんを経験したのに」と言われ…
29歳で甲状腺がん(ステージⅠ)を経験しました。がんに関する情報がほとんどなく、周囲に相談できる友人もいなかったため、不安を忘れるためにがんの経験を自分の中でなかったことにして、職場復帰と同時にわき目も振らずに …
twitterのつぶやきに囲まれて
罹患当時にTwitterをやっていましたが、同世代の友人のつぶやきを見るのが苦痛でやめました。Twitterは比較的愚痴や悩みが投稿されると思いますが、その悩みの程度が自分と周囲に相違がありつらかったです。「自 …
50~100回くらい噛む
噴門(食道と胃の間にある逆流を防ぐ機能のもの)を切除している場合は大げさではなく食事の際に50~100回くらい噛んで食事をしました。 理由は「そうしないと食道を通らない」「噛まずに飲むと腸閉塞になる可能性がある …
後遺症と向き合いながらの仕事
当時僕は大学卒業後、新卒社会人としてIT企業に就職していました。4月に入社し、3ヶ月間の研修を経て現場に配属される予定でしたが、7月初旬に胃がんが見つかり、そのまま治療のため休職をし、翌年の3月に復帰の目処が立 …
胃を全摘出してからの社会とのつながり
23歳の時に胃がんと診断され、胃、脾臓、胆のう、食道下部の摘出手術を行いました。術後1ヶ月頃、当時の食事量は大袈裟ではなく「うどん一本で満腹」という状態でした。当時58kgあった体重も41kgまで落ちてしまいま …
自分の居場所
「はやく高校生に戻りたい。」「病気になる前の生活を取り戻したい。」 その気持ちが、辛い治療を頑張る気力となっていました。 高校にいけば、また友達と楽しい毎日が戻ってくると信じていました。 なので、体調が万全でな …
中身は変わらないのに…
手術と抗がん剤治療から半年後、私は電車で海へ向かった。ゆっくり何も気にしないで自然に身をゆだねてみたかったから。心が疲れ切っていた。浜辺を散歩して貝殻を拾い、砂浜に寝転んで空を仰いだ。すると、とたんに熱い涙が頬 …
幼い子どもとの向き合い方と親としての…
告知された時は、長女が4歳、次女が1歳で先が見えない不安・孤独感・恐怖でいっぱいでした。「がん=死」というキーワードから抜け出せなく夜になると静かに隣で眠っている我が子の姿を見ては泣いていました。地域性もあり、 …