2026年小児Aiシンポジウムのご案内

2026 年 小児Aiシンポジウムを下記の通り開催致します。
 ※2026 年 冬季症例検討会 (午前)との同日開催となります。

シンポジウム:
子どもを失った家族の最後の希望となる小児脳死下臓器提供に際して、
 死亡時画像診断(Ai)はどう役立てるか

聖マリアンナ医科大学 小児科学講座
オートプシー・イメージング学会 理事
清水 直樹

 わが国の脳死下臓器提供は1997年に制度化され、2010年以降には15歳未満の臓器提供も可能になりました。しかし児童虐待を否定する必要があり、実質的にはほぼ臓器提供は不可能な状況が続いていました。こうした中、2022年に「臓器の移植に関する法律」の運用に関する指針(ガイドライン)が一部改正され、ようやく児童虐待に対する取り扱いが現実的になり、脳死下臓器提供の提示が漸く可能になりました。しかしながらここにきて、これまで表に出てこなかった深刻な問題が、新たに認識されつつあります。

 目撃者がいない病院外での事故等をふくめた死亡例においては、隠された犯罪性を否定するため、司法解剖が実施されますが、小児例においてはその実施率が高くなる傾向にあります。社会システムとして、犯罪の見逃しはあってはならず、私たち医療従事者としても司法・警察捜査に全面的に協力するものです。一方、その可能性が極めて低いにも関わらず、完全否定できないという理由だけで司法解剖をせざるをえず、小児脳死下臓器提供といった、子どもを失った家族の最後の希望の灯すらも消さざるをえなくなる状況に、医療従事者はもちろん、司法・警察の方々も苦悩を抱えているものと思います。

 このような誰にとっても不幸な状況の改善と、救える子ども達を救命するためにも、死亡時画像診断(Ai)をはじめとしたさまざまな診断補助手段が、死因追求や犯罪性否定にむけて、将来的に果たせる役割があるのではないかと考えております。各領域の専門家があつまり、こうした問題が存在していることをまずひろく認識して共有し、ともに考えてゆく機会となれば幸いです。

主催 オートプシー・イメージング学会
共催 Ai 情報センター
1.日時 2026年02月21日(土)13:30 - 15:30(受付は13:00より開始)
2.場所 日本歯科大学生命歯学部 東京キャンパス (東京都千代田区富士見1-9-20)
(アクセス) https://www.ndu.ac.jp/access/
3.参加資格 & 参加方法

※ 会場型での開催となります。web 配信はありません
※参加資格は、医師、診療放射線技師、看護師、その他医療関係職、医療関係学校の学生、警察・消防関係者などAiに従事している方に限定します。なお、不明な点につきましてはAi学会事務局までお問い合わせください。
 事前登録登は以下URLよりお願いいたします。
  参加申し込み: peatixイベントページ
 申込みの締切日は2026年02月07日(土)です。

4.参加費 [Ai冬季症例検討会&小児Aiシンポジウム]:会場参加(事前Peatix払い) ¥1,500
[Ai冬季症例検討会のみ]:オンライン参加(事前Peatix払い) ¥1,000
[Ai冬季症例検討会のみ]:会場参加(事前Peatix払い) ¥1,000
[小児Aiシンポジウムのみ]:会場参加(事前Peatix払い) ¥1,000

プログラム 13:30-15:30 (予定)

準備中です